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広島県立美術館のWebレポーターのこと

2021/08/301




先日、「ヴェネツィア展」に早々と行きましたが、
ちらりと、
「これも『フレデリック・バック展』みたいにWebレポーターの募集はないのかなぁ」と思っていました。



Webレポーター、とは、
インターネット上、ブログやTwitterやFacebookなどのSNS、HPなどを持っている人が、
特別展を見て、それらの中でレポートを書く、
というものです。



私は、「フレデリック・バック展」のときに、レポーターとして参加しました。










ヴェネツィア展でもそのWebレポーターの募集がある、と知ったのは、
県美のTwitterででした。


すでにヴェネツィア展に行き、
内容がうっすいですが、このブログでも書いたあとだったので、
がっかり。

HPで随分前から募集していたんだって。
チェックしてなかったなぁ。



なげいているのを、県美のTwitterで拾われたりしましたが、
結局、Webレポーターが特別展を見る日時と自分の仕事の都合がどうしてもつかず、
諦めました。





けれど、ふっと思ったの。




ヴェネツィア展、かなり私の趣味でした。

客観性なんて無視して、
感覚だけで楽しんだ展覧会でした。

もし、Webレポーターとしてこれを見ていたら、
こんなに自分にディープにこの世界に浸れなかったかもしれない。






レポーター、ですからね。

レポート、しないと。

それならば、客観的な視点や
自分が感じたことを的確に、それも伝わりやすい表現力なんてものが必要になるのかも。

必死さは、レポーターとして見るほうが強いし、
自分の世界にどっぷり沈むのは、個人で見るほうがいい。






Webレポーターとして参加するかどうかは、
その特別展を自分がどんなふうに楽しみたいか。
で考えるといいな、と思いました。




また、あるかな?

どうかな?










広島県立美術館では最近、今までと違う活動がされていると思います。


ひとつはWebレポーター。

インターネットでのクチコミ力が強くなっている中、なかなか面白いかも。





それから、写真撮影。

今回はヴェネツィアン・グラスのシャンデリアでしたが、
福田繁雄大回顧展のときはヴィーナス像の頭部の作品など、
フレデリック・バック展では、バックさんのアニメーションにでてくるロッキング・チェアの設計図をバックさんが描き、
それを組み立てた水色のかわいらしい椅子。

美術館、って「撮影厳禁!!」って世界だと思っていたのに、
こうやって、ちょっと「撮ってもいい」というものがあると、
なんだか嬉しいです。

所蔵している作品のいくつかも撮影可のものがあるそうです。
(目的や写真の使い方には制限があります)
これはまだ見ていないの。
写真を撮りたいなぁ。





あとは、ワンコイン縮景園。

今年になって2回、美術館のあと縮景園に行きました。
なかなか面白いよ、縮景園。
梅のときなんて、素敵な作品も見て、
美しい花も見て、
すっごく満足しました。






最後はいろいろなコラボレーション企画。

ヴェネツィア展では土日限定ですが、
イタリアン・バルが開かれるそうです。

常々、思う。

美術館で展覧会を見た後、
ゆったり浸る時間と空間がほしい。



以前はひろしま美術館のカフェでグラス・ワインが飲めていたので、
そんな時間を楽しんでいたのですが、
今は、美術館のあと、自分でどこか、それも日中からワインが飲める場所にいかないといけないのが、とっても残念だったの。

美術館のカフェでそんなことができると、
うっとりした気持ちや空気を損なうことなく
ワインを飲みながら、
手帳を開いて、その展覧会のことなんかを書きつけたり、
ショップで買った絵はがきにお手紙を書いたりできるのになあ。


いろいろ問題があるのだと思いますが、
イタリアン・バルだけでも行けるそうなので、
期間中に行ってみるつもり!








写真は、こちらも特別企画。

絵画に描かれた「香水売り」の仮面のふたりの衣装の再現。
土日には、人がこれをまとい、
会場内を歩くそうです。

私は平日に行ったので、仮面のふたりに会わなかったのですが、
実際にご覧になった方、
いかがですか?









こういった特別企画を通して、
「受身」だけでなく、
自分が写真を撮ったり、
文章を書いたりして、
「参加する展覧会」っぽくて楽しい!



企画も洒落てなくちゃね。

センスがないものは参加したくないし、
せっかくの展覧会も興ざめになっちゃうもの。