先日、「ヴェネツィア展」に早々と行きましたが、
ちらりと、
「これも『フレデリック・バック展』みたいにWebレポーターの募集はないのかなぁ」と思っていました。
Webレポーター、とは、
インターネット上、ブログやTwitterやFacebookなどのSNS、HPなどを持っている人が、
特別展を見て、それらの中でレポートを書く、
というものです。
私は、「フレデリック・バック展」のときに、レポーターとして参加しました。
ヴェネツィア展でもそのWebレポーターの募集がある、と知ったのは、
県美のTwitterででした。
すでにヴェネツィア展に行き、
内容がうっすいですが、このブログでも書いたあとだったので、
がっかり。
HPで随分前から募集していたんだって。
チェックしてなかったなぁ。
なげいているのを、県美のTwitterで拾われたりしましたが、
結局、Webレポーターが特別展を見る日時と自分の仕事の都合がどうしてもつかず、
諦めました。
けれど、ふっと思ったの。
ヴェネツィア展、かなり私の趣味でした。
客観性なんて無視して、
感覚だけで楽しんだ展覧会でした。
もし、Webレポーターとしてこれを見ていたら、
こんなに自分にディープにこの世界に浸れなかったかもしれない。
レポーター、ですからね。
レポート、しないと。
それならば、客観的な視点や
自分が感じたことを的確に、それも伝わりやすい表現力なんてものが必要になるのかも。
必死さは、レポーターとして見るほうが強いし、
自分の世界にどっぷり沈むのは、個人で見るほうがいい。
Webレポーターとして参加するかどうかは、
その特別展を自分がどんなふうに楽しみたいか。
で考えるといいな、と思いました。
また、あるかな?
どうかな?
広島県立美術館では最近、今までと違う活動がされていると思います。
ひとつはWebレポーター。
インターネットでのクチコミ力が強くなっている中、なかなか面白いかも。
それから、写真撮影。
今回はヴェネツィアン・グラスのシャンデリアでしたが、
福田繁雄大回顧展のときはヴィーナス像の頭部の作品など、
フレデリック・バック展では、バックさんのアニメーションにでてくるロッキング・チェアの設計図をバックさんが描き、
それを組み立てた水色のかわいらしい椅子。
美術館、って「撮影厳禁!!」って世界だと思っていたのに、
こうやって、ちょっと「撮ってもいい」というものがあると、
なんだか嬉しいです。
所蔵している作品のいくつかも撮影可のものがあるそうです。
(目的や写真の使い方には制限があります)
これはまだ見ていないの。
写真を撮りたいなぁ。
あとは、ワンコイン縮景園。
今年になって2回、美術館のあと縮景園に行きました。
なかなか面白いよ、縮景園。
梅のときなんて、素敵な作品も見て、
美しい花も見て、
すっごく満足しました。
最後はいろいろなコラボレーション企画。
ヴェネツィア展では土日限定ですが、
イタリアン・バルが開かれるそうです。
常々、思う。
美術館で展覧会を見た後、
ゆったり浸る時間と空間がほしい。
以前はひろしま美術館のカフェでグラス・ワインが飲めていたので、
そんな時間を楽しんでいたのですが、
今は、美術館のあと、自分でどこか、それも日中からワインが飲める場所にいかないといけないのが、とっても残念だったの。
美術館のカフェでそんなことができると、
うっとりした気持ちや空気を損なうことなく
ワインを飲みながら、
手帳を開いて、その展覧会のことなんかを書きつけたり、
ショップで買った絵はがきにお手紙を書いたりできるのになあ。
いろいろ問題があるのだと思いますが、
イタリアン・バルだけでも行けるそうなので、
期間中に行ってみるつもり!
写真は、こちらも特別企画。
絵画に描かれた「香水売り」の仮面のふたりの衣装の再現。
土日には、人がこれをまとい、
会場内を歩くそうです。
私は平日に行ったので、仮面のふたりに会わなかったのですが、
実際にご覧になった方、
いかがですか?
こういった特別企画を通して、
「受身」だけでなく、
自分が写真を撮ったり、
文章を書いたりして、
「参加する展覧会」っぽくて楽しい!
企画も洒落てなくちゃね。
センスがないものは参加したくないし、
せっかくの展覧会も興ざめになっちゃうもの。
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確かに「自分の為だけに鑑賞できる」のと
「誰かに伝える為に鑑賞する」のでは、
受け止める情報の量も質も違うでしょうね。
どっちがイイとかではなく。
私も美術館とか博物館とか大好きで、
内地に居た頃は上野の美術館・博物館に
よく行ってました。
向こうに帰ったら、また通うんだろうなぁ。
とりあえず、国立科学博物館にデジイチ持参で
行って愛しのティラノサウルスちゃんを撮影して
くるのが今の夢です。