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ありがとう、「PUI PUI モルカー」

2021/06/05

 


2021年になって私の心をわしづかみにしたのは「PUI PUI モルカー」です。
モルカーはストップモーションアニメーションで、羊毛フェルトで作られたキャラクターを一コマ一コマ撮影して作られています。

TwitterのTLに流れてきたモルカーは真ん丸つやつやお目目がかわいらしい「モルモットみたいな車」でした。
「なんだこれは?!」と思い、動画を見ました。
朝の子ども向け番組の中の作品で、2分40秒。短いですがオープニングと最後にクレジットがあるので、内容は2分35秒かもしれません。

モルカーは「車になったモルモット」のようなもので、独特の世界観があります。
そして、1話1話が「同じ世界の話なのか?!」と思えるほど、ぶっ飛んでいます。
ネタバレになるので、これから見る人のために控えめにしますが、毎回予告を見るたびに「は?!」と驚かされ、「で、この一部だけ見さされてどうちゅればいいんだ?!気になるっ!1週間が待ち遠しいよううううう」と叫ぶほどでした。

映画のオマージュも盛り込まれ、私は特に個人的に好きな「AKIRA」関係は好きでした。えへへ。
1秒にも満たないシーンにそういったものがぶち込まれていますが、他にも街の看板や街を行くモルカーや人にもいろんな要素が詰め込まれていて、放送されるたびに視聴者が「こ、これはっ!」と隠されている(?)ネタを見つけたツイートを読むのも楽しいものでした。


タイトルの「PUI PUI」というのはモルモットの鳴き声の「ぷいぷい」からきていて、声優は本物のモルモットの「つむぎちゃん」です。
つむぎちゃんは、監督の姉でもあり、作品の1話と12話にも登場している女性のペットちゃんです。


臆病ですぐに泣くし、お口がひょ~っとなるし、焦ると「ぷいぷいぷいぷい」と鳴くモルカーはかわいくて、懸命で、優しい世界で、でも毒が含まれている、不思議で素敵な作品でした。

3月に最終回を迎え、本当に本当に寂しく思います。
この3か月、何回「ぷいぷいぷいぷい」と鳴きながら自転車を漕いで出勤したことか(行きたくなかった)。


放送中、ブログに書かなかったのはただただ、あの世界にどっぷりと浸っていたかったから。
ブログに書く、って私の場合、正面から向き合うことになったり、真面目に考えたりする行為も含まれるのですが、それをしたくなかったなぁ。
冷静に、客観的になりたくなかった。
ずっとずっとぷいぷい言って、おちゃめで楽しい時間の中をたゆたっていたかったです。


今はNetflixなどでも視聴できるし、7月にはDVDやBRが発売されるそうです。グッズもたっぷり出るみたい。
私は、なんというか「手元に置きたい」という気持ちがなくて、毎週火曜日のあの短い瞬間にぎゅぎゅっとモルカーに心を持っていかれる感じが好きだったので、今のところなにかを購入する予定はありませんが、寂しくなってもすぐに会える気持ちになったので、嬉しく思います。


モルカー誕生のきっかけや苦労話などの舞台裏も検索すればじゃかじゃか出てきます。
まずは公式サイトをご覧ください。




作中、いろいろなモルカーが出てきます。
私は、うーん、第1話と12話のメインのポテトちゃんと、冒険家だけど冒険に夢中になりすぎてどろどろのくさくさ、でも実は…というあのコが好きです。
どのモルカーがお好き?



PUI PUI モルカー【公式】