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憧れの人

2021/08/24





「なりたい自分になる」

と言われても、
「なりたい自分」がどんなものかしら・・。
理想ばっかりだったり。
実は世間でウケがいいことばっかりだったり。

しないかな・・?





なんて思っていましたが、
「じゃあ、どんな人に憧れますか?」
と問われて、即答はできませんでした。
が、しばらく心に引っかかっていました。




お洒落な人?
キレイな人?
なんでもできる人?
ソツのない人?




ある時、ふっと思いました。

「飄々とした人」



ああああああっ。

私は大声で叫びたかったのですが、
道を歩いているときだったので、
小さく「あっ」と言ったくらいでした。



物語の中心の中心にはいないのだけれど、
なにかにとらわれることなく、
自分のスタイルを楽しんでいる人。

たとえば
スナフキンや
ドーム郡のカカシとか。




そう思うと、
すとんと納得できました。





女の子らしいお洒落はちょっと下手だけれど、
カメラを片手に
自分の撮りたいものを探して寄り道をするとか。

タンブラーにお茶をつめて、お花見をするとか。

夜桜花見に向かって、準備物をあれこれ思い描くとか。




こういうのが好きで、
こういうことをしている自分が好きだなぁ、と改めてしみじみ思いました。



私が覚えたいのは
新しいお化粧方法じゃなくて、
七輪で火をつけて、それを操ること。





たった「飄々とした人」という言葉が自分の中から出てきただけなのに、
私がとらえる「自分」の輪郭がちょっとクリアになったような、
そんな感じがしました。