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旅人であれ

 


「リュックがほしいんじゃあ!」というブログを書いたら、思い出したことがあった。

私はスナフキンのような人でいたい。

ってこと。





財布にがびがびになった札を入れ、メイク道具を入れているペンケースにちびヴィクトリノックスも仕込んだ。

そんなことをしているうちに「あー、スナフキン…」と思い出したのだ。


私の中のスナフキンは、自分の世界、自分のスタイルを持っている。
人とは関わるけれど、深入りはしない。
それは自分の世界を守るためだし、容易にそこには踏み入れさせない。
あんなに中のいいムーミンだって、例外ではない。
飄々として、遠くと自分を見つめ、焚火の炎を見つめている。

あー、あんなふうに過ごしたいんだよなぁ。

そのとき、ふわっと肩から力が抜けた気がした。




今日の仕事帰り、天気もまずまずだったので川べりにあるベンチに座り、短い手帳タイムを持った。
久しぶり、こんなことするの。

早出のときはときどき、カフェに寄り道することだってあったのに、最近は控えていた。
気候もよくなったし、外のベンチに座るくらいいいよね、とやっと思えるようになった。

10分もしないようなこの時間、嬉しかったなぁ。
ちょっとだけ、旅先気分だった。



旅人であれ、あたし!

遠くを見て、そして人生を楽しむのだ。
目の前のことだけにとらわれて、心をがちがちに固くしてはいけないよ。