東京に旅行に行くことに決めたはいいけど、なにをしようか考えてた。
ふと「東大の学食でランチを食べる」と思いついた。
いくつかの大学では一般人も構内の食堂が利用できる。
もともと市役所や区役所の食堂でお昼を食べるのが好きなんだ。
「めちゃくちゃおいしい!」ということもないかもしれない。でもなんだか好きなんだ。部外者みたいでさ。
それで東京大学潜入(?)を思いつき、調べていくと「忠犬ハチ公」で有名なハチが会いたかった先生を会っている像が東大にあるじゃありませんか!
それは見なくちゃ!
見てください!
渋谷のハチ公とは違いますよ!
ハロウィンを前にバリケードで覆われたハチとは違うんです!
上野英三郎博士と会っているハチです!めっちゃ嬉しそうなハチです!
ハチー、よかったねー!!よかったー!よかったよーーーーー!!!
ちなみにハチは赤門があるほうではなく、道路一本挟んだ「農学部正門」を入ってすぐ左にいます。
が、調べていくと不穏な単語がネット検索に並びます。
「ハチ公 臓器」
……どういうこと?!
それは先生とハチの像のそば、さきほどの農学部正門右にある農学資料館にありました。
亡くなったハチの臓器の標本が展示してありました。
ハチの心臓、肝臓、肺がホルマリン漬けになっていました。ひゃ!
なんとハチの心臓はフィラリアという寄生虫に寄生されていました。紐状のフィラリアごと標本となっていました。
それだけではなく、その後、それらを研究するとハチはガンにもなっていたことがわかりました。
ハチぃぃぃぃぃ!
先生とハチが会えた!ということだけで浮かれていた私は、なにかを感じました。
気持ち悪い、ではなく。
ガンだというのは最近になって、MRIや最新の顕微鏡観察でわかったことでした。
いろいろなものの進歩は、大学などで研究されるからだ。ということがじわじわと肌で感じられた時間でした。
このあと、私は「東京大学総合研究博物館」で頭の先から足の先までどっぷりと「研究」というなにかを感じることになります。
ちなみにこの資料館で「ハチと呼び捨てにするのは失礼なので『ハチ公』と呼び始めた」という記述を目にし、「ハチ公のほうが失礼だと思ってた!すみません!」と心の中で謝りました。
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