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東京国立博物館で土偶と埴輪を堪能 #kytb1711

2021/06/05

※注意
土偶と埴輪の写真だらけです。



東京で行きたいところが幾つかあるけれど、その中でも「上野ででっかでかの恐竜の骨が見たいなぁ」というのは、ずっと上位にある。

今回の東京旅でもそれをかなえようかどうしようかと、ちょっと考えた。
すると別のところから、東京国立博物館の常設展のチケットがやってきた。
行くかどうかの判断は、自分に任された。






新幹線が東京に着くぎりぎりまで迷い、道にも迷い、ノートも文房具もうっちゃり、西郷さんと犬に挨拶をし、またもや「このままじゃよろしくない」という面白くないおみくじを引き、特別展の「運慶」もすっ飛ばし(このとき入場に50分待ち。ちなみに「怖い絵」展は2時間以上待ちのようだった)、私は高鳴る胸を押さえて、土偶と埴輪の前に立った。






出迎えてくれたのは、長身の美人さんだった。
最初から、こんなに素敵な人に会っていていいんだろうか、と思った。






打製石器に打ち震える。
黒曜石の鋭利なエッヂにどきどきする。







そして、思ったのは「全部本物だ!レプリカじゃない!」。

地方での特別展だと、目玉は本物だけど、あとは複製のことが多い。
「わー、こんなのなんだー」と思いながら見るが、「そうだよねぇ、危険だから本物持ってこれないんだよねぇ。複製品なんだよねぇ」と一方で興ざめで冷え切った心臓で展示物を見る。






そんなことが多いから、かえって「いいの?いいの?こんなに本物も見てもいいの?ほんとにいいの?!」と混乱しながら、鼻血噴きそうな興奮の中、土偶に対峙する。

どうよ、この形!
柄!
模様!

土器につけられた動物モチーフも、かわいらしくてまいる。
このまんま私のノートブックの表紙にもってこれないかしら。







最初は見るだけだったが、来場者の一人がケータイで写真を撮っていて、学芸員さんに質問していた。
学芸員さんはそれににこやかに答えていたが、写真を撮ることは止めはしなかった。

私ははやる心を抑え、次に学芸員さんに尋ねる。
答えは「撮影禁止マークがないものは撮影してもいいです」。


なんだってっっっ???!!!

きゃーーーーーーーーーーーーーー!!!!






私はこの展示室の最初に戻り、カメラを構える。

ガラスの向こうにいるため、映り込みがあろうがどうだろうが関係ない。
とにかく、「撮影禁止」の展示物が写らないようにしてシャッターを切る。






なんて素敵なんでしょう!

鼻息荒く興奮状態。



他にも、もっと素敵なものも見たはずなのに、法隆寺のお宝も見たはずなのに、とにかく私は土偶と埴輪、打製石器に夢中でした。





東京国立博物館に初めて入ったけど、でかいし、広いし、すごいのね。
アジア館には行けずじまいだったし。

これで特別展や本館を回ることになったら、1日中ここにいそう!

東京で、これで最初で最後かもしれない「土偶展」があったとき、本気で東京に行こうかと思いましたが、どうやっても難しくて止めました。
そのとき会えなかったかもしれない土偶に会えたのかも。

はぁぁぁぁ、遮光器土偶に会ったんだよ、あたし。
憧れのあの人にお会いしちゃった!


頭が沸騰したまま、博物館を後にしました。





■おまけ



「運慶」見ていないのに、卒業黒板見ちゃった!
みうらさーーーーん!