中を開いたら、第一声が
「うわー!!なんじゃこりゃ!!」
でした。
大判絵本なのに、小さくちまちま緻密に、目が痛くなるほどの描き込みのポップでキュートなイラストが広がっていたからです。
「迷路探偵ピエール」は、
「ウォーリーをさがせ!」(マーティン・ハンドフォード)のように特定の人物を探しながら、
「ミッケ!」(糸井重里訳)のように指定されたアイテムを探しながら、
「旅の絵本」(安野光雅 )のように細かく描かれている絵をよく見てみると、思わずニヤリとしてしまう場面や人物が描かれているのを探しながら、
迷路探偵ピエールと助手のカルメンと一緒に、怪盗Xを
迷路を解きながら追いかける、という非常に盛りだくさんの作品です。
気持ちとしては、さっさと迷路をくぐり抜け、怪盗Xをふん捕まえたいのですが、
この描き込みに、
「一体、なにがあるんだろう?」
とちまちまと見ていると、
サンタクロースがいたり、
多分、英語がわかると「ニヤリ」とするような文章が書かれていたり、
博物館の大きな像がヒントをくれていたり、
楽しくてずっと眺めているため、全然先に進みません。
そして、ふと、
「これってどんなふうに描かれているんだろう…」
と想像すると、気が遠くなってしまうのです。
どうしてこの作品を読もうと思ったのかは、
去年(2015年)、秋にあった建築家の谷尻誠さんのトークイベント「青空THINK」のゲストが、
作者でイラストレーターのカミガキヒロフミさんでした。
そのときにこの本のことが取り上げられていたのと、
谷尻さんが「あのイラスト、よく描くよね!」と、ちまちまさに溜息を交えながらお話しされていたのが、 印象に残っていたからです。
お察しの通り、実は私はまだ、最後まで謎を解き明かしてはいません。
つい夢中になってしまい、このままではいつブログに書けるかわからないので、途中ですが書くことにしました。
写真は、本の表紙を撮ったものにしようかな、と思いましたが、
著作権のことがよくわからないので、手持ちの写真の中で、「一番ちまちましている感じ」 の「雪のかかった葉ボタン」を添えることにしました。
◆本の紹介
◇迷路探偵ピエール うばわれた秘宝を探せ!
カミガキヒロフミ&IC4DESIGN 丸山ちひろ
永岡書店
売り上げランキング: 57,196
永岡書店
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緻密さがよりわかるようにと願いを込めて、大きい画像で貼っておきます。
どや!
ぜひぜひ、本物を手に取ってじっくりと見てくださいね。
本編とは全然関係のない人たちを見て、
たとえばパラソルの下でコーヒーを飲んでいる人たちを見て、
「どんな会話をしているのかなぁ」
と想像するのも、楽しいです。
◇ウォーリーをさがせ!
マーティン ハンドフォード
フレーベル館
売り上げランキング: 7,646
フレーベル館
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ご存じ、赤いしましまシャツとめがねのひょろりとした青年ウォーリーを
これまたちまちまに描き込まれたイラストの中から探します。
たまに赤と白のボーダーシャツとジーンズを着用することがありますが、
「本日、私はウォーリーです!」
という気分になって、なんだか楽しいです。
「私はここよ~!さがして~!!」
◇ミッケ!
ジーン・マルゾーロ ウォルター・ウィック
小学館
売り上げランキング: 8,350
小学館
売り上げランキング: 8,350
ゲームに「Hidden Objects」というジャンルがありますが、「隠されたものを探す」というもので、
「ミッケ!」はまさにゲーム感覚で楽しみます。
カラフルで素敵な写真から指示されたモノを見つけるのですが、
どのページもおもちゃ箱をひっくり返したようで大変!
◇旅の絵本
福音館書店
売り上げランキング: 75,319
私の中で、元祖「探しものお楽しみ系」の絵本。
必ず、青い服を着た旅人がいるので、彼を探すのと、
これまた「ニヤリ」の場面を探すのが楽しい。
バルコニーで「ロミオとジュリエット」が愛の告白をしたり、
映画「禁じられた遊び」の一場面が描かれていたり。
こちらはやわらかな水彩画なので、目が痛くなりません。
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