10月初めから開催されていたのに、10月はどうやっても時間が取れなかったし、ちょっと風邪気味にもなったりしたせいで、前売券は随分前から購入していたのに行けなかった。
旅行から帰ってきて仕事だと思っていた日に休みを入れていて「これはちゃああああんす!」と行って参りました、広島県立美術館の「おいしいボタニカル・アート」へ!
美しい植物画を見るだけだと思っていたら、イギリスのキュー王立植物園の協力を得てのイギリスの食の歴史などに触れる構成でした。
ヨーロッパ人がアメリカ大陸に行ってから、ヨーロッパの食卓は一変しました。この頃、トマトやじゃがいもがアメリカから入ってきます。しかしじゃがいもはおいもの部分を食べる習慣がないため茎や葉を食べ中毒になる人もいて、普及するのに時間がかかりました。
なんてことを考えたこともなかったので、つかみからとても面白かったです。
特にこの展覧会の目玉となっているウィリアム・フッカーの作品は、正確でありながら「ずっと眺めていたい。美しい。美味しそう。飾っておきたい」と思うものばかり。
私の中では、他の画家の作品よりダントツに素敵だと思いました。
美術のような、植物図鑑のような、そんな素材(?)を見ながら、三角貿易など「キレイ」では済まされない歴史に触れたり、飲み物の普及による食器の発展を見たり。
会場内の一部は撮影可だったので、「いいなぁ」と思うものは写しました。
手書きのレシピがまたたまらん!
こういうのを見ているとうっとりします。
食べることは大切だなぁ、と感じる旅から帰ってきたばかりだし、自分のことを大切にしなきゃなぁ、と思う誕生月になったこともあり、展覧会最後のしめくくりのお部屋の構成はぐっときました。
『ビートン婦人の家政読本』の素敵な食卓への提案のための挿絵が紹介されていて、「ご飯作るの面倒くさい。テーブルの上が片付いていなくてもとりあえず食べられるスペースがあればいいや」という、普段の自分の生活を見直そうかなぁ、とも思いました。
フッカーの作品ではありませんが、このスイカの断面の種の様子がぐっと来ました。楽しい!
近くのレストランやホテルでアフターヌーンティーなどのコラボメニューはありましたが、この展覧会で出てきたものが実際に食べられたらよかったなぁ。
コメントを投稿
別ページに移動します