千円札にもなっている野口英世。
いつか「ターバン野口」が折ってみたい、と思い、どれぐらいになるかしら・・?
その野口さんが福島出身だということを
今回の福島旅行でガイドブックを開くまで、
きちんとわかっていませんでした。
小学生の時、「伝記まんが」で読んだくらいで、
「東北じゃったような・・」
という、まことに曖昧にしか覚えていませんでした。
この記念館には、野口さんの生家が残っており、
左手に火傷を負ってしまった囲炉裏もありました。
お母さんはその後、どんな気持ちでいたのか、
想像もできなくて、
悲しいだけでも
重いだけでもない気持ちを抱えたまま、
見学を続けました。
展示室には、そのお母さんのシカさんが、
野口さんに「帰ってきてほしい」と書いた手紙がありました。
たどたどしい文章と文字ですが、
息子のことを思い、
近くの観音様に彼のことをお願いにお参りに行ったことも書いてあったり、
「どうかどうか帰ってきてください」
という書面からは
ものすごい迫力が伝わってきて、
胸がつぶれそうでした。
お母さん、ってすごいなぁ。
私は母になったことはないし、
もしかしたら、ならずにこの生を終えるかもしれません。
経験がないことで
女性として、大人の女の人間として認められないこともあります。
悔しいですが、
こればっかりはなんとも言えないです。
「わーい、大冒険だ~!
旅行だ~!」
とはしゃいで出かけたり、
数年前は仕事を辞め、スペインに巡礼に出かけたりして、
心配をかける娘です。
お母さん、いつもありがとう。
こんなしんみりと、ことばにできない気持ちを抱えていたのに・・・
なんと「野口博士ロボット」が!!
ボタンを押すと、質問に答えてくれたり、
メッセージをくれたりします。
まばたきをしたり、
口を動かしたり、
ジェスチャーもまじえてお話してくれる博士にふたりでぽかんとしてしまいました。
なんでこんなリアルロボット作ったの?!
それまでのしんみりした気持ちはどこへやら。
残りの展示物を見ていると
「くしゃんっっ」
へ?
博士がくしゃみをしました。
「こわい!
こわいよう!!」
爆笑しながら、展示を見終えてしまいました。
野口さんのことを詳しく知っているわけではないのですが、
彼の身長は154cmと私とほとんど変わらないことを知ってオドロキ。
そして生家の柱に刻まれた上京への固い決意文を見たりすると、
なんて努力家だったんだろう、
と日々の自分の行いを反省しました。
会津若松の「野口英世青春通り」を歩かなかったので、
次はそこに行きたいです。
「偉人」というだけではなく、
野口さんという人が知りたいな。
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