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神戸の異人館の中でも、
私は「プラトン装飾美術館」が一番好きです。
なので、腹ごしらえが終わった私たちは一番にそこに向かいました。
新神戸駅から一番近い、とも言えますが。
美術品。
私がそれを目にするのは美術館や博物館などでしかありません。
しかし、それらは「家で飾られて楽しまれたもの」です。
このプラトン装飾美術館では、
「美術品を飾って楽しんでいる様子」が体験できます。
デコラティヴでちょっと「ごってりしすぎじゃないのかしら?」という感覚が
ヨーロッパの飾り方なんだなぁ、と思いました。
写真は玄関を入ったところですが、
他にも女性用のバスルームにはシャネルなどの香水の大きな瓶が並んでいたり、
車庫にはロールスロイスが停まっていたり、
とみどころ満載。
こんなゴージャスな場所に
執事のおじさまと(私たちが行ったときにはハンディ掃除機を抱えていた・・)
メイドのおばさまと
女主人がいらして、
案内や説明をしてくれます。
特に執事のおじさまは、おちゃめでフレンドリーでとても楽しい!
そしてみなさん、このお屋敷のことを愛していることが伝わってきます。
お庭にはプールもあって、
そのそばではお茶や軽食をとることができます。
ヴォノが予定通りに神戸に着いていたら、
すぐにここに連れてきて、
お茶をしようと思っていました。
屋外でちょっと寒いけれど、
コーヒー一杯楽しむくらい我慢したいな、と考えていました。
今回は、ボリュームのあるサンドイッチを食べたばかりなので、
見送りましたが、
次はもう少し暖かい時期にきて、
お茶を楽しみたいね、と二人で話しました。
このあと、北野をぐるりと回り、
他の異人館を見るのですが、
ヴォノは
「キリエちゃんがここを勧めるわけがわかったよ。
ここが一番面白い」
と言っていました。
私も写真を一番たくさん撮ったのは、ここでした。
今回、一枚しか載せないのは、
ちょっぴり出し惜しみしているのかも。
機会があるごとに、
ブログに載せていこうと思います。
私がこのイタリア館が好きなのは、
以前の体験からでした。
その頃、私は肩ひじをはっていました。
いつも何かに疲れていて、
でも、すべてがうまく回らない状態でした。
誰かに上手に甘えることもできずにいました。
甘えるのは負けたような気がしていたし、
家族には甘えたくありませんでした。
友達には「すべてが順調にいっている自分」だけを見せたいと思っていました。
所用で大阪に行った帰り、
私は神戸に行くことにしました。
何度も訪れている神戸でしたが、
震災後初めてでした。
最初に入ったプラトン装飾美術館は、
例の執事さん、メイドさん、女主人は温かく、私を迎え入れてくれました。
女性一人で訪れたということもあり、
親切に案内してくれて、
写真もたくさん撮ってくれました。
(ちょっと強引だったり、
執事さんの「こだわりシャッターポイント」があって面白かったです)
そのときにも、お庭でお茶ができることを知りましたが、
私は一度、そこを出ました。
他の異人館も見て回るつもりでしたが、
なんだか「観光客相手のもうけ主義ばかり」のような雰囲気に疲れていました。
本当に本当にからだも心も疲れてしまって、動けなくなりました。
そのときに思い出したのは、あの人たちのことでした。
私はよろよろしながら、
再びプラトン装飾美術館を訪れました。
彼らは私を見て驚きました。
私が、
「どうしてもここでお茶が飲みたいのだけれど、
もう一度入ることはできるだろうか」
と尋ねると、
「よくいらっしゃいました」
と、肩を抱かれるようにお庭に通してもらいました。
私はそこで、コーヒーを飲み、
女主人が焼いたケーキを食べました。
ほっとしました。
なんだかほっとしました。
異人館の多くは「見せる」ためにお部屋がしつらえてありますが、
なんとここは人がまだ住んでいて、
台所では火が使われ、
女主人やメイドさんが実際に料理をしていました。
これも彼らの自慢のひとつです。
なんだか、彼らの家にゲストとして迎えいれられたような気がしたのです。
私の気が済むまで、ゆっくりさせてもらいました。
そんな素敵な時間を過ごした場所だったのです。
ヴォノも気に入ってくれて、嬉しいです。
自分が好きなものを
自分の好きな人も好きになってくれると、とても嬉しいです。
プラトン装飾美術館 (イタリア館)
|2021/08/24神戸の異人館の中でも、
私は「プラトン装飾美術館」が一番好きです。
なので、腹ごしらえが終わった私たちは一番にそこに向かいました。
新神戸駅から一番近い、とも言えますが。
美術品。
私がそれを目にするのは美術館や博物館などでしかありません。
しかし、それらは「家で飾られて楽しまれたもの」です。
このプラトン装飾美術館では、
「美術品を飾って楽しんでいる様子」が体験できます。
デコラティヴでちょっと「ごってりしすぎじゃないのかしら?」という感覚が
ヨーロッパの飾り方なんだなぁ、と思いました。
写真は玄関を入ったところですが、
他にも女性用のバスルームにはシャネルなどの香水の大きな瓶が並んでいたり、
車庫にはロールスロイスが停まっていたり、
とみどころ満載。
こんなゴージャスな場所に
執事のおじさまと(私たちが行ったときにはハンディ掃除機を抱えていた・・)
メイドのおばさまと
女主人がいらして、
案内や説明をしてくれます。
特に執事のおじさまは、おちゃめでフレンドリーでとても楽しい!
そしてみなさん、このお屋敷のことを愛していることが伝わってきます。
お庭にはプールもあって、
そのそばではお茶や軽食をとることができます。
ヴォノが予定通りに神戸に着いていたら、
すぐにここに連れてきて、
お茶をしようと思っていました。
屋外でちょっと寒いけれど、
コーヒー一杯楽しむくらい我慢したいな、と考えていました。
今回は、ボリュームのあるサンドイッチを食べたばかりなので、
見送りましたが、
次はもう少し暖かい時期にきて、
お茶を楽しみたいね、と二人で話しました。
このあと、北野をぐるりと回り、
他の異人館を見るのですが、
ヴォノは
「キリエちゃんがここを勧めるわけがわかったよ。
ここが一番面白い」
と言っていました。
私も写真を一番たくさん撮ったのは、ここでした。
今回、一枚しか載せないのは、
ちょっぴり出し惜しみしているのかも。
機会があるごとに、
ブログに載せていこうと思います。
私がこのイタリア館が好きなのは、
以前の体験からでした。
その頃、私は肩ひじをはっていました。
いつも何かに疲れていて、
でも、すべてがうまく回らない状態でした。
誰かに上手に甘えることもできずにいました。
甘えるのは負けたような気がしていたし、
家族には甘えたくありませんでした。
友達には「すべてが順調にいっている自分」だけを見せたいと思っていました。
所用で大阪に行った帰り、
私は神戸に行くことにしました。
何度も訪れている神戸でしたが、
震災後初めてでした。
最初に入ったプラトン装飾美術館は、
例の執事さん、メイドさん、女主人は温かく、私を迎え入れてくれました。
女性一人で訪れたということもあり、
親切に案内してくれて、
写真もたくさん撮ってくれました。
(ちょっと強引だったり、
執事さんの「こだわりシャッターポイント」があって面白かったです)
そのときにも、お庭でお茶ができることを知りましたが、
私は一度、そこを出ました。
他の異人館も見て回るつもりでしたが、
なんだか「観光客相手のもうけ主義ばかり」のような雰囲気に疲れていました。
本当に本当にからだも心も疲れてしまって、動けなくなりました。
そのときに思い出したのは、あの人たちのことでした。
私はよろよろしながら、
再びプラトン装飾美術館を訪れました。
彼らは私を見て驚きました。
私が、
「どうしてもここでお茶が飲みたいのだけれど、
もう一度入ることはできるだろうか」
と尋ねると、
「よくいらっしゃいました」
と、肩を抱かれるようにお庭に通してもらいました。
私はそこで、コーヒーを飲み、
女主人が焼いたケーキを食べました。
ほっとしました。
なんだかほっとしました。
異人館の多くは「見せる」ためにお部屋がしつらえてありますが、
なんとここは人がまだ住んでいて、
台所では火が使われ、
女主人やメイドさんが実際に料理をしていました。
これも彼らの自慢のひとつです。
なんだか、彼らの家にゲストとして迎えいれられたような気がしたのです。
私の気が済むまで、ゆっくりさせてもらいました。
そんな素敵な時間を過ごした場所だったのです。
ヴォノも気に入ってくれて、嬉しいです。
自分が好きなものを
自分の好きな人も好きになってくれると、とても嬉しいです。
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