たった5日間だけど、Twitterから離れていた。
理由は簡単で、苦しくなったからだ。
離れる前にいろいろ考えたし、それを書き出してもみた。
私がTwitterをする理由の大きなものは「情報入手」だった。
ソースが不明なものもあるが、とりあえず一番新鮮な情報が得られそう、と感じている。
コロナについての情報を必死になって得ていたが、今はそこまでしなくてもよさそうだ。
他の情報もこうお出かけができないんじゃなぁ。
そこで、一度Twitterから離れてみることにした。
スマホからアプリを削除し、PCのブクマを削除し、ブラウザで見ていたアカウントからログアウトした。
最近、痛烈に感じているのは「インプットの少なさ」だ。
なんだかそういうものが少なくて、わくわくする感じも失い、楽しいこともなく、世の中自粛だったけど私はこれまで通り出勤していたし、お休みはあるけど毎日休憩時間なしで6時間勤務、という生活をほぼ3か月続けていた。
じわじわと疲労がたまっていくのがわかった。
GWにネットで劇場版「AKIRA」を見たのは愉快だったなぁ。
2時間の作品を見ようと思えたし、そのあとノートに感想文も書いちゃった。
それだけエネルギーに余裕があった。
「ステイホーム」として、いろんなところがネットで楽しめるコンテンツを無料で開放していたが、私は大友克洋4作品を見ただけで、あとは気になるものがいっぱいだったのに手を出す元気がなかった。
Twitterをやめてみると、不思議な感覚だった。
どこか旅をしているような。
旅に出ると、自宅にいるときとは少し不自由なことがおこる。
そしてひとり旅が多いので、大概は孤独だ。
周りはおしゃべりをしているけど、ひとりだけ無口になって辺りを見ている。
うらやましいとは思うものの、人に合わせず自分のやりたいことを探して自分のタイミングで動ける。相手がお茶を飲み終わるのを待たなくてもいいし、気になるところにはどんどん入って行ける。
なんだかそれに近い感覚だった。
私はようやく「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(古賀史健)を読み始めた。
買ったのは数年前だが、ずっと本棚に入れてそのままだった。
なんだか読む元気がなかった。
ここ数年はほとんど本を読まなくなってしまった。
かつては1週間に1回は図書館に通っていたというのに!
「本を読む筋肉」が弱っているのか、ちょびちょび読んで今、1/3くらい読んでいる。
面白いねぇ。
「文章の書き方を教えてもらっていない」というのは衝撃的で、書かれていることを読んだら「ほんまじゃあ。教えてもらっとらんわあ!」と思った。
読み終わったら、備忘録を兼ねてブログに感想が書きたいな。
それからノートにいっぱいいろんなことを書いた。
私はスケジュール帳の他にノートを持つようにしている。
これは「なんでもノート」と呼ばれているノートと同じだと思う。
いつもノートをそばに置いているのは中学生からなので、歴は長い。
日記でもない。
心に浮かぶよしなしごとを書き連ねている。
元気がないとノートにも向き合えない。
大好きなトモエリバーのノートに自作の消しゴムはんこを押して日付を書き、マスキングテープも貼り、もりもりと書いた。
毎年、6月が近づくと「夏ノート」を準備したくなる。
なんのことはない。
私の中で7~8月は夏休み月間で、「夏の野望」や「夏のできごと」などを涼し気な、あるいは暑苦しいシールや色などでもりもりさせる「特別なノート、あるいはページ」を作っている。
現実は夏は1年でも一番仕事がハードなときで、加えて年ごとに増す猛暑のためどんどん動けなくなっている。
緑や青で書いたスケジュール表は真っ白で、野望もぽつぽつで、そんなだから夏のできごともしょぼく。
「むなしく夏が終わってしまった。しかし9月になったのに全然涼しくない。ほぼ日手帳が発売になっとるじゃないか!」
と軽く落ち込むのが続いている。
その「夏ノート」を今年はどうするかを、ノートに書いて練りねりする。
結局、今使っているノートの後半のページに作ることにした。
そして「クリアスタンプ」がほしくなる。
おお、いいぞいいぞ。
物欲も薄れていたのだ。
どんなクリアスタンプがあるのか、Instagramで探してみる。
スタンプを使った素敵なカードやノートのページを見てわくわくする。
すかさず、Pintarestでまとめておく。
Amazonでもお買い物をしたよ。
以前、好きだったイラストレーターさんがInstagramにアカウントを持っていらして「懐かしいなぁ」と思い、その人の初期の本が好きだったなぁ、と思い出した。
オリジナルの本は図書館で何度も借りた。
文庫化したとき購入したが、どうも文庫になると面白さが少し欠けてしまってのちに手放してしまった。
そのオリジナルの本を探すとありました!
そのとき「ほしいものリスト」を覗くと、チャイマサラが入っていた。
インドあたりのスパイスたっぷりのミルクティーがチャイ。
スパイスをブレンドしたものがマサラ。
なのでチャイマサラとは「チャイ用にブレンドされたスパイスミックス」なのだ。
それも買ってみましょう。
楽しかったなぁ。
久々にわくわくした。
そうして荷物が届いた。
うへへ。
途中、あんなにTwitterに入り浸っているのに私が全然ツイートしないので心配した友達がLINEをくれた。
友達と気軽に話をする機会はコロナで奪われてしまっている。
結構、ひとりでいるのは平気なのに、さすがの私も「人としゃべりたいなぁ」と思ったし、オンライン飲み会をうらやましくも思った。
そんな欲が一気に噴き出したのか、どばばばばばー!とメッセージを送りまくってしまった。
えへへ。
そのときは「ちょっとしたことだったらツイートしていたのかぁ」と思い、「ツイートしたいな」と思った。
が、Twitterから離れてからやっと3日経っただけだった。
それくらいなら以前もやったことがあるので、もっともっと長く!離れてみたくなった。
少し我慢したらツイートしたい気持ちが薄まったので、もう少しだけ続けることにした。
この間にスペイン巡礼ブログとこのブログに記事を上げたけど、更新お知らせツイートをしなかった。
そのツイートがどれくらいブログのPVに影響されるのかわからなかったけど、内容もそう人の関心をそそるものではないのでほんとにちょっぴりしか読まれなかった。
週末、街でたくさんの用事を一気にすませることにした。
それを考えたのが木曜日の夜で、金曜日はそのことで頭がいっぱいだった。
ノートにいっぱい書いた。
Twitterのことはどうしようかと思った。
なくてもいいや。
でも刺激の強い街に行ってツイートしたいことができたらどうしちゃおう!とも思った。
ので、月曜日から離れたTwitterに土曜日に戻ってきた。
リプライをいただいたまま5日間も放置していた。
謝ると、その人のリプに「ソーシャルメディアディスタンス」という言葉があった。
巷では「ソーシャルディスタンス」が言われているけど、それにメディアをぶちこんであった。
「この5日間のあたいじゃないか!」と思った。
意味は「SNSから距離を置くこと」だと教えてもらった。
貴重な5日間だったなぁ、と思った。
もっと離れたらどんなふうになるんだろう、とも思う。
なんていうか、ちょっとリフレッシュした感じ。
旅に出て戻ってきた感じ。
むむむ。うまく表現できない。
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の中で古賀さんも書いていらっしゃいましたよ。
書きたいこと、思っていることはあるのに頭の中でぐるぐるしているだけで書けないのだ、という流れのあと、
頭のなかの「ぐるぐる」を、伝わる言葉に"翻訳"したものが文章なのである。
くーーーーっ!
ここに一番しびれている!
このことについて語り始めると長くなりそうなので、本の感想で語りたいと思うけど。
今、まさにこの状態。
感じているなにかがあるのに「うまく、自分にも他の人にも伝わる言葉にできない」のだああああ。
それでもお籠りしているときになにをして、どう感じていたかをちょっとでも残しておこうと思い、書いた。
ふー。ちょっとすっきりした。
今はTwitterにログインしているけど、またログアウトするかもしれないし、アカウントを削除するかもしれない。
比較的、Twitterも早いうちから利用しているので、そのときの感覚のまんまかも。
- フォローとリムーブは自由
- 誰に対してリプライを送ってもよし
- アカウントをいつ削除してもよい
- パブリックな場所なので発言には気をつけるべし
- 見る専でもOK
- 「FF外から失礼します」という挨拶は不要
あと、自分や自分の周りのローカルルールを押しつけて、それに従わないと腹を立ててオープン陰口をたたくのはやめていただきたい!イラっ!(なにかを思い出した)
なんかさー。
「フォローしてこのツイートをRTした人はフォロバします」というフォローまつりも苦手なんだよなぁ。
そのツイートを見るのもうんざりする。
三角とかお山みたいな「自己紹介ツイート」も「読みづらいんだって!」と思うし。
ペルソナとか。
いいことしか言わない、どこかこてっこてのリップサービス臭が漂っているほめツイートとか。
インフルエンサーへのかまってちゃん行為とか。
いろいろ透けて見えてくるので、うんざりなの。
こういったことが「Twitterおもんねーな(小学生男子が言っていた。「面白くない」の意)」につながっているんだろうなぁ。
フォローしたいアカウントがなくてさー。
情報もTwitter以外でも得られるなら、それでいいじゃん。
なんて思ってしまうんだよなぁ。
私が関心があるのは「リアリティ」だ。あなたはどんな人なのか、なにが好きでどんなふうに物事をとらえるのか、どんな人生を歩み、これからどうしたいと感じて今を生きているのか。— Kyrie🍒 (@salaky_) May 30, 2020
そういったものが感じられるアカウントが好きだ。
こういうアカウントとブログ、探しています。
おしまい
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