この記事は Fediverse (4) Advent Calendar 2023 4日目の記事です。
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いろいろ感じながら使っていたTwitterがなんだか違和感が大きくなってきたぞ。となったとき、SNSから離れるか、別のサービスを使うか。の選択肢を自分の前に並べ、考えました。
別のサービスについても調べましたが、どうもしっくりくるものがありませんでした。
しかし、SNSをすっぱりと止める、というのもなんだか寂しい。SNSがたっぷりと私の生活の中に浸透していて、孤独や寂しさを解消してくれたり、リアル世界で生活しているだけでは知り得ない情報や知識を提供してくれる場所になったりしているのだな、と改めて感じました。
友達は早くからTwitterから離れることを決め、自分が使ってみた上で「Mastodonがいいですよ」と薦めてくれました。
どんなサービスも自分で使い試してみなくてはわかりませんよね。私は試してみることにしました。
その前にいくつかのSNSを調べたり、試したりしていましたが、その中でもMastodonは「難しい」という記述をたくさん見ました。
「集中型」がTwitter、分散型がMastodon。というところまではなんとなくわかります。困ったのはそこから先でした。
まずアカウントを作ろうとしても最初の難関が立ちはだかります。
インスタンスってなに?
Twitterしか慣れていない私には理解できませんでした。どの入門書にも「最初にインスタンスを選びます」とあります。なんじゃこりゃ。
「インスタンスとはサーバーのことです」
うん、わからん。
これくらいの知識と理解しか持ち合わせていないため、ゆるゆると流れに乗ってみるしかありません。「jp」がついていて、ユーザーが多そうなインスタンスなるものを選び、登録してみました。
最初は真っ白な雪原にいるようでした。
叫んでも雪が吸音するような感じ。そんなところで叫んだことはありませんけど。
Twitterならば、公式アカウントがあったり、話題になっているものが簡単にわかったりします。推しのアカウントもあるし、好きなものの検索もできます。誰もフォローしなくったって、寂しくありません。リアクションはないですけど、なにかしら読んだり見たりできます。
Mastodonには自分がフォローしたアカウントのポストが流れてくるタイムラインのほかに、自分が利用しているインスタンスのユーザーのポストが流れてくるライン、そしてそのインスタンスが許可している別のインスタンスのポストが流れてくる連合ライン、などがあるそうです。
このあたりを肌感覚で理解するのがすっごく難しかった。
おまけに私が最初に利用したインスタンスでは、「昭和の終わり頃の公衆便所(あえて「トイレ」とか「お手洗い」なんて言わない)の落書き」みたいなポストだらけで、ますますMastodonに対していいイメージが持てなくなりました。
その後、インスタンスを変えるとちょっと楽しくなってきました。ここでやっと「どこのインスタンスを選ぶかが重要」という記述も身にしみてわかるようになりました。
仕組みはまだよくわかっていませんが、この頃になると私はインスタンスを「島」と捉えるようになりました。
生活したい島を探します。
島で暮らすために住所を取ります。@が2コあることにも慣れてください(これにも慣れなくて最初びっくりした)。
島で暮らしている人とは自由に交流できます。
島は船でつながっています。なので他の島にいる人と交流はできます。ですがその島の管理者が「あの島とは交流をしません」と船でつながないこともできます。そうすると交流はできません。
これでなんとなく、自分の中で整理してMastodonというものをちょっぴり理解できるようになりました。
この頃になると、Twitterの利用を止めたり、Twitterが利用できなくなったりしたときのために、私と同じようにMastodonを利用し始めたユーザーが増え、「インスタンス」ということばも「サーバー」とも呼ばれるようになりました。
Mastodonでは「自立」を強く求められるところなのだな、とも思いました。
自分でミュートやブロックなどの自衛をし、投稿の公開範囲も細かく設定することもできます。「インターネットに書き込む」という意味を強く感じさせてくれる場所だとも思います。
ところで、現在の私のMastodon生活がどうなっているのかというと。
このあと、Blueskyの利用を始めました。やはりMastodonにはなじみきれなかったのと、Xに変わってしまったTwitterに似た使い勝手が私の好みに合ったので、そちらをメインで使うようになりました。
Threadsも試してみましたが、私にはあまり楽しい場所にはなっていません。
Mastodonのインスタンス、私の言う「島」ですが、管理・維持に時間と費用がかかります。2番目のインスタンスは管理者さんがこまめに手入れをしてくださるし、面白い機能もたくさんつけてくれました。それらを使って、自分が興味があるトゥートにたどり着きやすくなっていました。
しかし利用頻度が落ち、ユーザーの増加で費用がたくさんかかることを知ると、自分がこのアカウントを保持している意味がわからなくなってしまいました。
大勢の中の1つ、ですが、「ちょっとだけ。ちょっとだけ」が積もると大きなものになるのは少しは知っているつもりです。
交流がそうあったわけではないので、私はアカウントを削除しました。
それからしばらくして考えるところがあり、私はまたMastodonのアカウントを取ることにしました。
また「インスタンス」探し。自分が暮らす島を探さなければなりません。以前お世話になった島に戻ることも考えたのですが、それもやりづらかったです。
「自鯖」と呼ばれる「自分でサーバー立てて島の長になる」ことも考えましたが、上記のような知識と理解では到底難しく思えました。
調べていくと、私が今年になって探していた頃よりインスタンスが増えていました。私のようにインスタンスを探す人のために「インスタンスまとめ」を見ていたのです。
「インスタンス」には特定のテーマがあるところもあります。1番目と2番目は「雑談」というかなんでもあり(もちろん島の掟があります)だったし、ポケモンが好きな人たちが集まる島やボカロが好きな人たちが集まる島もあります。
その中で「放浪鯖」と呼ばれる島がありました。なんて素敵!
そんなにたくさんはしていないし、遠くにも行きませんが、ちょっとした旅は好きです。ひとりでうろうろするのも嫌いではありません。むしろ好きです。
というわけで、今はそこでお世話になっています。
(これを書くために調べたところ、サーバー負荷の観点からやたらとアカウントを削除しないほうがよい、とのご意見もありました。すみません。以後気をつけます)
本日の写真は「瀬戸内海」です。「多島美」という言葉もあるくらいです。
今年は旅やちっちゃな冒険や冒険のお伴などで、例年になく「海」、「島」、「橋」、「フェリー」に触れることが多かったです。
今回の記事に合わせて「島がいっぱいの瀬戸内海」の写真にすることにしました。
まだまだMastodonには慣れていませんが、私がもっとたくさんの島に出会えますように。お船がトラブルなく進みますように。よい風が吹きますように。
Fediverseのアドベントカレンダーを用意してくださったのえるさん、ありがとうございました。
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