編集

いざというとき、ブンカッキーに応援されたいか

2021/06/05

1月に島根ふるさとフェアに行きました。

島根の魅力を存分に広島で堪能できるイベントで、私はよく行っています。
お隣の県とはいえ、そうしょっちゅうは行かれないので嬉しいです。
今年はお正月に弾丸出雲大社初詣に行きましたが。


会場内では、南北でお隣さんの島根・広島・愛媛の共同ブースがあり、3県のゆるキャラが出そろいました。
広島からはブンカッキーです!

が!
胸を張って「広島のかわいこちゃんです!」とご紹介できないしわしわ加減!!!
えええええーーー!!!
ちょっと!ちょっと!
広島代表で出ているんじゃないの?!
あんた、倉庫でなにがあったの?
そのしわしわちゃんは伸ばせなかったの?!

畳み込むように質問の矢を降らせたいばかりでした。




島根のしまねっこちゃんと愛媛のみきゃんちゃんは暖色でまるくてかわいらしいです。
色はともかく、そのしおしおのブンカッキーちゃんをなんとかしてーーー!!!

まるまるかわいらしいお二人の横にいると、ブンカッキーちゃんの放置具合がますます胸を痛ます要因となります。




寂しい思いをしながら、私が思い浮かべたのはくまモンちゃんでした。

くまモンオフィシャルホームページ

ご存じ熊本のゆるキャラ。
九州新幹線が鹿児島まで開通したとき、「このままでは熊本は通過地点となってしまう!」という危機感からの企画で生まれた、レジェンドと私は言ってもいいと思うゆるキャラです。

まず九州新幹線の始発となる新大阪のコンビニで店長をやったり、各地で名刺を配ったり、ガチャピン先輩くらいハードなことをこなし(例:バンジージャンプチャレンジ)、キティ先輩くらいお仕事を選ばないプロ意識(?)。

海外にも進出し、バカラではクリスタルくまモン、miniクーパーのくまモンモデルもあります。
はううう、くまモン、嬉しかよー!(慣れないよそのことばをおそるおそる使ってみる)


そんな大活躍のくまモンですが、熊本地震以降、活動が変わりました。
熊本をPRすることに専念していましたが、熊本県内を元気にするモン!と、県内での活動をメインにしました。



ふと思ったのです。
もし、私がなにかの災害で被災したときに、ブンカッキーちゃんがやってきて「広島を元気にするんじゃけー!」とやってきて、嬉しいかどうか。

「ゆるキャラ」という言葉を生み出したみうらじゅんさんは、なにを隠そうこのブンカッキーちゃんを見て「ゆるいキャラ」という言葉を思いつきました。

もともとは、広島の文化的活動を促進するイベントのキャラで、真面目に誕生しています。

くまモンちゃんがPR活動をしているとき、来広して2体で「縄跳び対決」もしました。



ですけどね…

なんというか、ブンカッキーちゃんは広島県民から愛されているとは思えません。

キャラは作ればいいわけじゃない。
どんな目的でどういうふうに活動していけばいいのか、きちんと戦略を考えなくちゃ。
「惜しい広島県」も結局、残念なことになってるじゃん。
続いてないじゃん。


なんだかさ、ブンカッキーちゃんに悲哀を感じ、そしていつも残念な感じになってしまう広島を「残念じゃのう…」と思う私でした。