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浴衣は後ろ姿が決め手 / とうかさん2016

2021/06/05



広島のとうかさんというお祭りは、浴衣の着始めでもある。
「稲荷山」を「とうかさん」と読むが、当て字のせいか、6月8~10日に行われていた。
しかし、これも時代は流れて6月の第一金~日曜日となった。

今年は3~5日だった。
いつも6月に入ってから1週間くらいしてとうかさんが来るのに、「ああ、5月が終わるなぁ」と思っていたら、もう始まるので焦ってしまった。



誰かと行くなら浴衣でも着ようかしらと思うけれど、ひとりで健次郎(OLYMPUS OM-D E-M10 MarkⅡ)を担いでぶらぶらして、ビールでも飲みそうだったので、着るつもりはなかった。

土曜日に行こうと思っていたけど、土日が雨の予報となり、私はふてくされていた。
そんな私を察したのか、夜店を冷やかしてお参りして、どこかでご飯でも食べよう、と誘ってくれる友達がいて、それに乗ることにした。


金曜日は夏のように晴れていたのに、土曜日は本当にひどい雨で、おまけに肌寒かった。
私はレインジャケットを着、長靴代わりの登山靴を履いていた。
それなのに、浴衣を着てきている人はたくさんいて、「根性あるなぁ」と思った。


浴衣チェックをするのも楽しい。

今年は左前の人はひとりしか見なかった。
流行りの髪飾りは、藤娘のような揺れるタイプ。
足元は下駄よりサンダルの人が増えていた。

私は粋に着るほうが好み。
胸元は開けない。それ、ちっともセクシーじゃない。
その代わり、衣文は抜く。
うなじのところをぐっと見せるようにするのを「衣文を抜く」と言う。
抜きすぎるとまたよろしくないので、上品セクシーがよし。

あとは「小股の切れ上がった」がお楽しみ。
アキレス腱あたりがきゅっとしまっている様子を言うもので、健康的なセクシーさがいい。

というわけで、後ろ姿を眺めるのが好き。

これは男女共に!

男性の場合は腰できちんと着ているか、がポイント。
そして、男性の場合はおはしょりがないぶん、ヒップのラインがしっかり出るので、要チェック!


浴衣の柄はファンシーなかわいいものと粋なものと両方あって、嬉しかった。
しかし、「うーん、やられた~」とうなるものもなし。
惜しい。





と、好き放題浴衣チェックをしていたが、私はというと、「この人混み、動けない!」と先に食事をすることを友達に提案。
相当酔っぱらって、とうかさんへおまいり。
世界征服と縁結びをお願いする。
世界征服をしてなんとかみんなハッピーになりたい。

そのあと、おみくじをひいた。
半吉。
まぁまぁかな。


へべれけで帰宅して、「動いたら中身が出る」と動けずにいたらそのまま寝てしまい、夜中の2時半目が覚める。
「うーん、まだ気持ち悪いよう」とだらだらし、3時過ぎにようやくだましだまし入浴し、明け方5時まで眠れずにいた。

久しぶりにこんなになるまで飲んじゃった。
いつもはもうちょっとセーブするのに。


浴衣、着たいな。
夏に夜デートすることがあったら着たい。

デートの予定がない。
まずはここからか。