編集

私にとっての「ブロガー」ということばの居心地の悪さ

2021/06/05


去年の秋から、Twitterのプロフに初めて「ブロガー」ということばを入れてみた。
それまでは、力のある、それで稼いでいるプロの人だけが「ブロガー」と名乗れるような雰囲気を感じていたので、自分のこととしてとらえにくかった。


しかし、「ブログを書いている人はブロガーですよ」と言っていただいたこともあったり、
「ブログを書いている人」を表す適当なことばも思いつかなかったので、使ってみることにした。


今年の初めの「ブロガーとメディアクリエーター対決(?)」のことについて書かれているものをいくつか読んで、
今もたまに思い出したように読んでみるけど、
「やっぱり、ブロガーということばが自分になじんでいないんだなぁ」
と感じた。


なんでなんだろう?と、ちょっと考えてみた。

blog に er をくっつけたのがブロガーなんだよねぇ?
ちょっとおどけたように言うことはあるけど、真面目に「私はツイッタラーです」とは名乗らないよねぇ?
同じくフェイスブッカーも言わないよねぇ?

例えば、趣味で野球をやっている人が、「ベースボールプレイヤー(野球選手)です」とも言わないだろうし、
へっぽこな腕前で写真を撮っている私が「フォトグラファーです」とは名乗れないし。


なんだか、er をつけちゃうと、プロでやっていて、それで収入を得ている人、って感じなんだよなぁ。
すっごい専門性が高い感じの。


このあたりの違和感が、私にとって居心地の悪さにつながっているんだろうなぁ、と思う。



だからといって、ブロガーということばを使わないわけではない。
「書き手」ということばが私にはしっくりくるんだけど、プロフに「ブログの書き手」と書くとまどろっこしいし、
「ガラパゴスブログの書き手」と表現してしまうと、「ブログ自体がガラパゴス化している」ようにもとれる。

ぱっと見て、多くの人に意味がわかるから、ブロガーということばを使っていく。




例の騒動で「ブログをやっていると周囲の人にオープンにできるか?」という問いがあった。
私の周りにはネットに疎い人たちが大勢いてブログがどんなものか理解してもらいにくいし、
職場ではプライベートのことはあまり話さないから言っていない。

親しい友達や家族には、ばしばし写真を撮るから言っている。
だって、ご飯やお茶を一緒に楽しむとき、カメラで写真を撮るのってやっぱり気を遣うし、
「あ、この人はブログのためにも写真を撮るんだな」
と理解してもらえると、
「先に食べとくね~」
と、撮影に遠慮せず食べてもらえたり、
「これも写す?」
と協力を得られるから。

写真を撮る理由は、「ブログに載せるから」が一番じゃないけどね。