《前回までのあらすじ》
博多で受けたミッションを遂行すべく、
江波の陽気のラーメンを目指したキリエ隊長とハヤト隊員。
しかし陽気は湯気のごとく目の前から儚くも消え去っていった。
ハートがシオシオのあたくし・キリエ隊長とハヤト隊員は、
陽気に行く途中で発見していた江波のEBARに行くことにした。
EBARの噂は、以前から聞いていて、
雰囲気がいいのと、
黒いパグがいて、
それは素敵だということだった。
建物の2階にあるEBARは、
カッコいい金属プレートの「E」が入口に飾られていた。
そして、階段を上がっている私たちに早くも、
ワンコちゃんが吠える声が聞こえていた。
店内はムーディー。
間接照明だけなので、黒いワンコちゃんは見えづらい。
日中、あれこれ動いたし、
待ち合わせに遅れまいと自転車を爆走させてきたので、
随分喉が渇いていた。
しかし、このままアルコールを飲んでしまったら、
少量でも相当酔ってしまいそうだったので、
飲まないことにしていたのだが、
シオシオのハートに潤いを与えるにはやっぱりビールよね!
私たちはジェノベーゼソースのピザをつまみながら、
あれこれおしゃべりをした。
黒いワンコちゃんはときどき、私たちのテーブルにやってきたが、
かまってほしいのか、
背中をかいてほしいのか、
チーズの匂いにひかれて来たのか、
よくわからなかった。
あまり店内を探検しなかったが、
古本も置いてあって読めそうな雰囲気だった。
昼間ひとりでやってきて、コーヒーと共に本を読んだり、手帳を広げるのもよさそう。
あるいは食後に軽くアルコールかコーヒーを飲みながら、
人と浅く深い話をするのもよさそう。
ひとりでも複数でも、居心地がよさそうだった。
次は明るいときに来るのがいいかな。
手帳を広げて万年筆であれこれ書き込みたい。
そのときは決してPCやスマホじゃないわ、きっと。
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