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ぐりとぐら展  ひろしま美術館 / まるで絵本の中に入ったみたい

2022/02/03









ある秋晴れの日、楽しみにしていたぐりとぐら展に行きました。










赤いリュックを背負って、気分はすっかりぐらのよう!






ややや!










会場入り口には、ぐりとぐらのなりきりグッズがあるではありませんか!

写真では、ぐらのものしか写っていませんが、
ちゃんと青いぐりのものもあります。

しっぽのついたつなぎのズボン。
茶色の大きなお耳のついたとんがり帽子。








フライパンで焼いたカステラと、
みんなに配ったカステラと、
きのことどんぐりもありました。



そばには大きな大きな卵もあります。



しかし、これはどれも小さなお友達のものでした。

私はがっかりして、しっぽのついたつなぎは諦めましたが、
小さな帽子はむぎゅむぎゅとかぶり、
スマホで自撮りをしていました。

ふふふん♪
ぐりとぐらセルフィーです。





ぐりとぐら誕生50周年に向けて、
作者の中川李枝子さんの文章(原稿用紙に万年筆)と、
挿絵の山脇百合子さんの2014年の絵がかかっていました。





この二人での作品、「いやいやえん」や「そらいろのたね」などの作品もありましたが、
メインはやっぱりぐりとぐら!


複製画も交えながら、ほぼ原画でぐりとぐら全シリーズが並んでいました。

文字がなくても、ストーリーを覚えていました。


こんなにまとまって、ぐりとぐらの原画が見られるだなんて、
とっても幸せな気持ちでした。

ぐりとぐらは、丁寧に暮らしている感じだし、
おうちの中はいつも綺麗で、
素敵なものが置いてあって、
とっても幸せそうなんですもの。

そして、どの作品もなんだかお腹が空きます。
特に、甘いものが食べたくなってきます。



順路がわかりづらい個所もありましたが、
絵本の中に入りこむような演出は、
私は好きでした。




どうして山脇さんが絵を描くようになったのか。
宮崎駿さんと中川さんのお話など、
どこかで行われた講演の一部も見ることができました。






こぢんまりした展覧会でした。

いつもは物足りない感じを持つことが多いのですが、
ぐりとぐら展に関しては、ちょうどいい規模だったように思います。

平日に行ったためか、乳幼児と保護者連れが多かったです。
これ以上規模が大きいと、子どもがもたないかも。

絵本に入った気分になれる演出も、
それくらいの年頃の子どもが楽しめる感じになっていました。



しかし、ぐりとぐらは50周年。
そのとき小さいお友達だった人も、今では大きいお友達になっています。

私もそのひとり。

「子どもに見せたい」
という気持ちもあるかもしれませんが、
「懐かしい」
と子ども抜きで見にくる人も少なくないと思うのです。

だから、しっぽつきのつなぎは諦めるから、
どうぞ、お耳つきの帽子だけは「大きいお友達」サイズもあったらいいのになぁ。
と思うのでありました。






■本日のうみぼうず

ぐりとぐらの作品の中には、2匹のほかにもさまざまな登場人物がいますが、
私は飄々として大らかな感じのうみぼうずが好きです。