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「SITE-場所の記憶、場所の力-」展  広島市現代美術館

2021/08/30





「アート・アーチ・ひろしま2013」のうちのひとつ、
広島市現代美術館の「SITE」展を見に行きました。



イサム・ノグチの平和大橋のデザイン図もあって興味深かったのですが、
私が一番気になったのは、
原爆死没者慰霊碑(模)
でした。

ぽってりころんとしたフォルムの慰霊碑。

もしこれが採用されて、平和公園にあったらどうなんだろう。
と想像しました。

今の慰霊碑は、「なるほど」という、真面目で昭和な感じのデザインですが、
ノグチのはちょっと違います。

年配の方には受け入れにくかったかもしれません。
でも、この色あせないデザイン。
そして見ているこちらの心はほっこりする感じ。

戦争や原爆の悲惨さ悲しみを伝えるには今のもののほうがいいかもしれません。
しかし、鎮魂という意味ではどうだろう。

ノグチの慰霊碑を見ながら
「安らかに眠ってください
過ちは
繰返しませぬから」
の碑文も変わっていたかもしれないなぁ。

そんなことを考えながら、ほかの作品も見ていきました。






「巻く 戻す」
というフィルムの作品がありました。
なかなか面白かった。
これは説明するより、実際に見ないと伝わりにくいかも。








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ほかには常設展は「SITE Ⅱ」として作品が集めてあったり、
岡本太郎の「明日の神話」の原画が展示してあったり、
「なつのかくれが」という、空気をいれるとドーム型になる布があり、
複数人用のでっかいのや一人用の中くらいのや飾り用(?)のちっちゃいのがあって、
実際に入ることができたり
(これはすっごい楽しかったです。特に一人用はテントみたいでわくわくが止まりません)しました。


常設展と「なつのかくれが」は写真撮影OKでした。
しかしブログやTwitter, Facebookなどwebでの公開は禁止でした。

「作品である」ということと、
賛否両論あると思いますが、
写真に撮ったら見せたいなぁ。
と思うのです。

広島県立美術館では、撮影OK、web公開OKのものを展示していることが最近多いです。

Twitterでもブログでも、検索すると同じような写真でいっぱいでしたが、
それを見た人が
「自分も行ってみようかな」
と思うようです。



もっと現美に人が来るといいなぁ。



と思いながら、比治山から下りました。








 ■SITE : Places of Memories, Spaces with Potential (@Hiroshima City Museum of Contemporary Art)