旅先でくたびれたときに、
私はよく中国茶に助けられる。
今回はくたびれた、わけじゃなかったけれど、
ゆったりとお茶が飲みたかった。
寒かったし、
紅茶をカップ一杯飲むなんて、あっという間だ。
ガイドブックで見たときに、
茶器の白いのがかわいらしくて、
印象的だった。
無計画だった私たちは、
大丸の屋上で冬枯れでちょっとさびしくなった植物たちを見ながら、
次にどうするか、考えあぐねていた。
(季節のいいときに大丸の屋上に行くと、
バラなんかがかわいらしく咲いていると思われる。
確か、「神戸旧居留地BLOG」で見たんだ。
私はほぼ日手帳に「大丸の屋上」とだけメモしていたんで、
行ってみたんだけど、
今は季節がちょっと残念だった。
【今回の教訓】
場所とそこになにがあるのかまでメモすること!)
南京町の黄色い提灯が見えたので、
私はヴォノを誘って、
椿茶藝館に行った。
私は烏龍茶の何かを頼んだ。
私の憧れていた、
おままごとのような茶器が運ばれた。
入れ方、楽しみ方を教わって、
香りや味を楽しむ。
私は最初のよりかは、三煎目くらいのちょっと丸い感じが好き。
それからはしばらくすると「枯れの芸術」になっていく。
それも味わい深い。
お茶をたっぷり飲んだ。
ゆったり飲んだ。
からだも喜んだし、心も喜んだ。
これが一人旅だったら、
手帳を広げて書き物をし、
持っていたら絵葉書なんかを友人あてに書き、
ガイドブックを広げたりするんだろうなぁ。
広島の街なかに、こんなふうに小さな茶器で丁寧にお茶を入れて飲めるところを私は知らない。
だから、おうちで飲めるように茶器を買って帰ろうか、とも考えた。
よく見るのは、赤茶だったり、こげ茶だったりする急須だもの。
けれど、ずぼらな私は飲まないだろうなぁ、と思いなおし、
買わずにお店をあとにした。
お茶を楽しみながら、
ヴォノと私は次の計画を立てた。
もう無計画な私たちじゃない。
また、中国茶に助けられた。
■ 本日のクリスマス
旧居留地のモダンなホテルのクリスマス・ツリー。
赤とゴールドでゴージャス。
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