私はヴォノと中華街に行きたい、と常々思っていました。
しかし、去年、横浜の中華街に一緒に行く機会はやってきませんでした。
なので、今回の神戸で中華街に行くことをとても楽しみにしていました。
なぜだか理由はわかりませんが、
私は
「ヴォノと中華街で買い食い三昧をしたい」
という思いが常にあります。
なんだかとっても楽しそうなんだもの。
それに、ヴォノったら三宮に半年もお勤めしてたのに、
「昼間の南京町」
に来たことがない、
って言うんですよ!
昼間の南京町は、ずらりと店の前に出店がならび、
中央にある広場の周りで、
あつあつスープのラーメンをすすったり、
あちあちゴマ団子をぱくついたり、
ふかふか肉まんをほおばったりする人たちでいっぱいなのに。
老詳記に並ぶ人の列もまた賑やかしい。
そんな猥雑で、
楽しくて、
アヤしくて、
ワクワクする空間をヴォノと楽しみたかったのです。
が、しかし。
結局、私たちは南京町に2回行きましたが、
両方とも「夜」でした。
あの屋台、見せてあげたかったのになぁ・・・。
くたびれてぐったりしていた私のために、
ヴォノは
一度だけお友達に連れてきてもらった、
メインの通りから小さな路地に入ったところにある、
落ち着いた中華のお店を
一生懸命思い出しながら、連れて行ってくれました。
よく知らないところで、
夜、辺りが見えないところを思い出すのは、
なかなか難しいことです。
そこの中華は、
とげとげした感じがなく、
優しく上品な味で、
私がビールを飲むのをやめると、
すっと温かい中国茶をポットで出してくれました。
二人とも
お腹も
気持ちも
からだもぽわぽわとしました。
お昼にフロインドリーブのボリュームのあるサンドイッチだったので、
控えめに食べましたが、
それでも私がしっかり食べるので、
ヴォノは驚いたような、嬉しいようなそんな様子でした。
私としては、普通に食べているつもりだったので、
その反応に驚きました。
尋ねてみると、
ヴォノと私が出会って間もない頃、
私はなぜだかものが食べられなくて、
随分、彼を心配させたようです。
何度もご飯を作ってくれましたが、
その状態がおさまるまでは、
なんとか少しでも私がたくさん食べられるように、と
小さなおむすびを作ってくれたり、
喉越しのよいあつあつおそうめんを
生卵入りのお出汁につけて食べるようにしてくれたり、
色々考えてくれました。
それを思うと、
今はなんてしっかり食べるんだろう、と嬉しくなったそうです。
ええ、食べますとも!
あなたがいなくても、
お寿司を十貫、一人で食べられるほど元気になりました。
だから、今度は
「昼間の南京町買い食いツアー」に来ようね。
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