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Drive a rental car

 



遠方より友来たる。

どらいぶあれんたかー!ですよ。(友達がな!)


優秀な助手席人キリエは「おー!」と景色や車の中を見て声をあげるばかり。





快晴の中工場は、大きな機械が大きなガラス越しに見られる。

大きな機械は飲み込まれそうになる。

どこか「勝てない」「制御できない」と感じるのでちょっとこわい。

昔のSFアニメの影響かもしれない。




車は東へ東へ。

綺麗な橋を何本も渡る。

瀬戸内海は凪いでいて、太陽の光で白く細かく輝いている。


久しぶりに会う友達には、あれこれ聞きたいことがあったはず。

なのに私は目の前の時間を貪り食らう。


そうだ、じーちゃんの小さな船と大きな波のことは聞いた。

波に対して船の舳先は直角に立てるんだって!

ちびキリエの記憶、合ってた!













なんかさぁ。人の冒険にくっついていただけなのに、自分もめちゃめちゃ冒険しててさぁ。

旅支度していないのに旅していて、すごい妙な感覚だった。

ホームにいるのにアウェイで旅人のチャクラ開きっぱなし。

あれから数日経つのにまだふわふわしている。