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魔女サバト2022

 


行動制限のない夏が3年ぶりにやってきた。



魔女2人はいつも、年末か年度末にこのお店に集い「サバト」を開く。

しかし職業柄、なかなか無茶はできず、サバトは開かずにランチやお茶をするくらいだった。


スペイン料理のこのお店は、とにかくおいしくて。おいしくておいしくて震えるどころか身をよじって苦しむ。くらい気に入っている。

厳しい状況になっていく飲食店をいくつか目にし、このお店の安否(?)も近くに行ったときには確認していた。

2人で「絶対、あそこに行こうね!」と言い合っていた。



状況が少し、落ち着いてきたような雰囲気だった。

行きたい。どうしても行きたい!

いつもなら夏の予定を持ちかけるもう一人の魔女の元気もない。

7月の早いうちからお店を予約した。

きっと人数制限をしているだろうし、人気のお店だ。

2人の都合がつく日はお盆休みに近い。とにかく早く!


どんどん状況は厳しくなる。

もしかしたら、どちらかが動けなくなるかもしれない。

用心に用心を重ね、今年は8月にサバト開催の運びになりました!!!!





夜に食事をするのも、この3年で数回しかなく、それだけでも感無量。

そしていつもカウンター席で、今回も予約のときに「カウンター席でもいいか」と確認され「はーい!」と答えたが、案内されたのは初のテーブル席でした!

うををををを!


早速、祝杯をあげる。なんのための祝福かわからないし、「魔女の祝福」っていいんだか悪いんだかナゾだけど。





私たちは事前に「パエリアどうするか問題」について、考えてきていた。

パエリア。うまいっすよねぇ。ここのパエリア、サイコーっす!!

が!やはりお米なんでボリュームがあるんですよねぇ。すなわち、料理の品数が頼めない!

1度、お店の方のお勧めでパスタもいただいた。うまい!うまいんだけど、パエリアがあああ。パエリアがああああああっ!


で、今回どうするか考えたわけです。





結論から言いますと、頼みませんでした。

「今回はパンでいこう!お料理食べよう!」


そして魔女2人は悶絶するのであります。

牛のほっぺ煮込みは、メニューにも「旨い!」と書いてあった通り、奥が深くておいしくて「うーーーーーん!!!!うううううううううーんんんん!!!!」と2人で悶絶していました。

お隣のテーブルでは20代くらいの女性が集まり、どうやらお誕生会のようです。素敵なプレゼントが開封されきゃいきゃい盛り上がっています。

が、魔女はうなりながら、悶絶。

「いや、もう、ヤバい」

語彙力失う。というしかないほど、言葉が出てきません。


お皿が空くと「おさげしてもいいですか」とホール係の方がいらっしゃるのですが「もうちょっと待ってください」という攻防戦を3回くらいしました。

パンはお替り自由で、お皿のソースをもう「これでもかっ!」というくらいパンで拭っていただきましたよ。

お料理された方へ、このお店を守ってくださった方へ、伝われ、このあたいたちの感動を!!!!



自家製燻製の盛り合わせも、もう!

特にウズラの卵とたらこは「なんじゃこりゃああああああああ!!!!」と叫ばなかったあたいをほめていただきたい。

燻製の旨さの、もっと奥にあるもの、みたいな。なんなんでしょうね、あれ。

ここは、ちょっぴり日本酒が飲みたかったです。注文もできますが、あえて頼みませんでした。




これまではカウンター席でスペースに余裕がなかったので、メニュー表は必要なときにその都度、持ってきていただいていましたが、今回はテーブル席だもんね!

というわけで、初デザートもいただきました。

パエリア食べないとデザートも食べられるんですね!ひゃっほーーーー!

バスク風の濃厚チーズケーキ、うましっ!


スペイン巡礼特有の十字架のマークのついたケーキもありました。

む、次回はそれだ!絶対だ!

しかし、パエリアも食べるしなぁ。



2人の魔女は大満足し、1時間半の怒涛の食事を終えました。

めちゃめちゃ幸せで、「がんばろー!」と思いました。


翌日、私は早起きしてピクミンブルームのコミュニティデイに参加。

1万歩歩きましたとさ。


これまでは年に1回だったけど、秋生まれの私たちは「お誕生日会をここでやろう」とひそかに計画をしています。

楽しみ!