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中扉は「海のように扱いにくいヤツになること」 / 手帳の下ごしらえ2022#05


 手帳の中扉に文章をちらり、書くことにしている。

しばらくは

Do what you want, not what they want.

と書いていた。

ざっくりの意味は「誰かが望むことではなく、あなたが望むことをしなさい」。

正確に言うと「誰か」ではなく「彼らが望むこと」なんだけど、私の日本語の感覚にぴったりくるのはこっちだったので、勝手にこっちで意味を取っている。

まぁ、 ほかの人の期待に応えるのではなく、自分がやりたいことをやれ、ってことさ。


どれくらい前かわからないけれど、少なくとも2020年~2022年には別のことばを書いた。

イタリア語だが、日本語だと

11.太陽の光のように、幸せになること。

海のように扱いにくいヤツとなること。

である。

これは、イタリア人の高校教師が出した夏休みの宿題だ。


あるイタリア人教師の出した、夏休みの宿題が素晴らしい。さあコンピューターから離れよう。


初めて知ったとき、感動して日本語のものを全文、ノートに書きまくった。

夏ノートにも書きまくった。


中でも「11」はいいじゃん!
ニヤリとしてしまうよ。

太陽のように朗らかに暖かく幸せに、はよく言われるんだ。
ひねくれキリエは「けっ」と思うんだけど(佐々木マキ著「やっぱりおおかみ」のおおかみのように、でっかい文字で「けっ」って言ってね!)、次の海がさぁ、ぴりりと効いててさぁ。

素直で扱いやすい子ばっかりじゃねぇんだよ、ばーか。

とあっかんべーをしたくなるのさ。

てへへ。


とかく、かわいげがない、愛想がない、かわいくない、と言われがちだけど「媚売りたくねぇだけなんだよ」と思っているから、そういうことを言われるとかちんときちゃってねぇ。

素直になれない理由はあるし、それを曲げてでもかわいらしくいることは「あんたたちの扱いやすい人になれ、ってことなんでしょう?なるもんか」と思っちゃうんだよねぇ。

それで仕事がやりづらくなったり、はねこにされたり(「はねこ」 仲間はずれ、の意)も大人になってからもするんだけど。そんな派閥みたいなところに組み込まれたくないよ、あたしは。



ということもあって、この文章をとても気にっている。

ちなみに仕事用手帳には、この宿題の英語訳の該当部分を書いている。


自分の王様は自分。

私のことは私が決める。


というのをできるだけ貫いているので、この文章は私に勇気を与えてくれるんだ。

私が私らしくあるための勇気。



この文章もBiCの4色ボールペンで書こうかと思ったけど、スカッと爽やかな感じがいいので、PILOTの万年筆インキ「色彩雫」の100周年記念「恵比寿」で書いている。

いい青だ。