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6月に買った万年筆 PILOT カスタム74の書き味が自分になじまず、ずっといました。
人偏やカタカナの「ノ」など、左下へのはらいなどを書いたときインクがうまく出ないのです。
写真の右から六行目「実」という漢字の横棒3本の薄さ。
これ、あとですんごくよみづらいし、書いていてとてもいらいらしていました。
しかし「万年筆のペン先を育てていく、なじませていく」ということもあるのだと知り、せっせと書いていましたが、もうイライラが募るばかりでがっくりきていました。
ペンクリニックのことも知っていましたが、広島での開催を調べてみると今年(2018年)は5月にあったもの以外、ネット検索でもヒットしませんでした。
が!
8月のへろへろの頃、寝転がってスマホばかりいじっている間に、ふとした出来心からもう1度調べてみるとペンクリニックが9月にあるじゃないですか!!!
もう嬉しくて!
やっとほっとして、書きづらいカスタム74はお休みいただいて、PILOTのcocoonばかり使っていました。
さて、デパートで開催されたのですが、開店の少し前に到着し、そのままエレベーターで一気に会場まで上っていったにもかかわらず、すでに列ができていました。
みなさん、万年筆に詳しそうです。
ドキドキしながらシートに記入。
私は8番目でした。
「1時間半はかからないと思う」と言われたので、近くのハンズに買い物に行っていたら、まだ30分も経っていないのに電話がかかってきて、順番が近いことが知らされました。
慌てて会場に戻りました。
ペンドクターの仲谷先生は、サクサクと作業をしていらっしゃいました。
狭いスペースなのに、インクに汚れた小さな道具がごっちゃりありました。
写真に撮りたかったのですが、先生の作業のお邪魔をしてはいけない、と思い、とにかく先生の手元をしっかり見ていました。
まず、カスタム74ですが、PILOTさんの仕様の特徴を先生が教えてくださいました。
PILOTの万年筆はぐっと力を入れて書くとインクが出るようになっているそうです。
理由は「トメ・ハネ・ハライ」がきちんときれいに書くため。
「加重すればインクは出ます」
それを踏まえて上で、先生は「無加重でも書けるように調整します。これは元に戻せます」と言われました。
私は万年筆はあまり筆圧を書けずに書くものだと思っていたので、びっくりしました。
またカスタム74もcocoonもそれなりの重さがあるので、あまり筆圧をかけずに使っていました。
調整前は手のひらに万年筆の本体を置くようにしてペン先だけを紙に着け、横にすっとずらしました。
万年筆にはなんの力も加わっておらず、紙は白いままでした。
先生はおもむろにペン先をずぼっと外しフクロウのチャームのついたルーペを覗き込みながらピンセットのような道具でちょいちょいいじり、またずぼっとはめて小さな砥石のようなものの上でぐりぐりとペン先を削りました。
調整が終わり、また手のひらに万年筆を置き加重せずに横に手を動かしただけなのにスッとインクがでました。
ご覧ください。
星印の「シーギリヤの風」以下の文字を。
写真で見るとそれでもインクがかすれているように見えますが、以前とは全然違います。
私ももう少し力を入れて書いてみますね。
cocoonは5年以上は使っているので、そのためか線が太くなったのでペン先を締めてもらいました。
ひゃー!シャープな書き味!
ちなみに上の写真の「鶏のゆで汁で春雨スープを作った」のは調整前のcocoonの文字です。
PILOTの<F>にしてはぶっとくなっています。
これで安心して、トモエリバーといちゃいちゃできます。
仲谷先生、ありがとうございました。
無加重 / 初めてのペンクリニック 仲谷佳登氏(ダイヤモンド社)
|2021/06/056月に買った万年筆 PILOT カスタム74の書き味が自分になじまず、ずっといました。
人偏やカタカナの「ノ」など、左下へのはらいなどを書いたときインクがうまく出ないのです。
写真の右から六行目「実」という漢字の横棒3本の薄さ。
これ、あとですんごくよみづらいし、書いていてとてもいらいらしていました。
しかし「万年筆のペン先を育てていく、なじませていく」ということもあるのだと知り、せっせと書いていましたが、もうイライラが募るばかりでがっくりきていました。
ペンクリニックのことも知っていましたが、広島での開催を調べてみると今年(2018年)は5月にあったもの以外、ネット検索でもヒットしませんでした。
が!
8月のへろへろの頃、寝転がってスマホばかりいじっている間に、ふとした出来心からもう1度調べてみるとペンクリニックが9月にあるじゃないですか!!!
もう嬉しくて!
やっとほっとして、書きづらいカスタム74はお休みいただいて、PILOTのcocoonばかり使っていました。
さて、デパートで開催されたのですが、開店の少し前に到着し、そのままエレベーターで一気に会場まで上っていったにもかかわらず、すでに列ができていました。
みなさん、万年筆に詳しそうです。
ドキドキしながらシートに記入。
私は8番目でした。
「1時間半はかからないと思う」と言われたので、近くのハンズに買い物に行っていたら、まだ30分も経っていないのに電話がかかってきて、順番が近いことが知らされました。
慌てて会場に戻りました。
ペンドクターの仲谷先生は、サクサクと作業をしていらっしゃいました。
狭いスペースなのに、インクに汚れた小さな道具がごっちゃりありました。
写真に撮りたかったのですが、先生の作業のお邪魔をしてはいけない、と思い、とにかく先生の手元をしっかり見ていました。
まず、カスタム74ですが、PILOTさんの仕様の特徴を先生が教えてくださいました。
PILOTの万年筆はぐっと力を入れて書くとインクが出るようになっているそうです。
理由は「トメ・ハネ・ハライ」がきちんときれいに書くため。
「加重すればインクは出ます」
それを踏まえて上で、先生は「無加重でも書けるように調整します。これは元に戻せます」と言われました。
私は万年筆はあまり筆圧を書けずに書くものだと思っていたので、びっくりしました。
またカスタム74もcocoonもそれなりの重さがあるので、あまり筆圧をかけずに使っていました。
調整前は手のひらに万年筆の本体を置くようにしてペン先だけを紙に着け、横にすっとずらしました。
万年筆にはなんの力も加わっておらず、紙は白いままでした。
先生はおもむろにペン先をずぼっと外しフクロウのチャームのついたルーペを覗き込みながらピンセットのような道具でちょいちょいいじり、またずぼっとはめて小さな砥石のようなものの上でぐりぐりとペン先を削りました。
調整が終わり、また手のひらに万年筆を置き加重せずに横に手を動かしただけなのにスッとインクがでました。
ご覧ください。
星印の「シーギリヤの風」以下の文字を。
写真で見るとそれでもインクがかすれているように見えますが、以前とは全然違います。
私ももう少し力を入れて書いてみますね。
cocoonは5年以上は使っているので、そのためか線が太くなったのでペン先を締めてもらいました。
ひゃー!シャープな書き味!
ちなみに上の写真の「鶏のゆで汁で春雨スープを作った」のは調整前のcocoonの文字です。
PILOTの<F>にしてはぶっとくなっています。
これで安心して、トモエリバーといちゃいちゃできます。
仲谷先生、ありがとうございました。
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