編集

広島駅西が面白い -- 燻製とワインの煙キッチン

2021/06/05



広島駅西の高架下から向こうのエリアは、かつて昼間でも女性の一人歩きは危ないんじゃないか、と思わせるような場末感が漂っていた。
スナックやカラオケバー、閉店して長そうな店が集まっていた。
それがどうしてなのか知らないが、小さな隠れ家のような小洒落たこだわりたっぷりの店がぽちぽちとでき始めた。


誘われて久しぶりに夜の浅い時にそこを歩くと、ますます隠れ家小洒落た感いっぱいのお店が増えていた。
立ち飲みの店もある。
焼き鳥、沖縄料理、もつ鍋、あれやこれや…

好奇心が強く、「女性一人でも、いや男性一人でも入りづらい」という「安全なお店」になら一人でも入って、堪能し満足したい!
という私には魅力的な場所になっていた。


煙(えん)キッチンは高架下にある小さな燻製とワインの店だった。
燻製は面白い。
素材そのままだと感じられなかった旨味が現れる。
その理由を科学的に説明されても多分聞き終えることができないだろうが、いつの頃から「食べ物を燻す」ということが始まり、それを意図的にしたいたのか気になる。

友達と私はすでに軽く別の店で飲み食いしていたので、「お勧め盛り合わせ」の一皿を注文した。

店内には燻製や素材、ワインについての説明書きも楽しくされていたが、目を引いたのは、皿の中央に置かれた宇宙人のようなホタルイカだった。
がじがじとゆっくり噛みしめると、燻製独特の香りと魚介類特有の旨味がどっしりと広がる。






ここで私はワインを2杯飲んだ。
最近は口当たりのいい白を好んで飲んでいたが、お勧めの中にあったオーガニックワインはこれまたどっしりとして、そして後味に嫌味がなかった。

写真は赤のスパークリング。
ロゼのように色が薄いのかと思っていたが、しっかりした色だった。
その代わり泡具合は少ないが、飲むと炭酸が口の中で弾けて、やっぱりスパークリングワインだった。

「やっぱり、燻製には赤だなぁ。
それも軽いのじゃなくてちょっと重めやヤツ。うっとり」
とわかったふうに思ったが、このときは相当酔っていた。











裏話としては帰宅後、起き上がれないと3時間眠り、家族に起こされるものの1時間以上動けず、あと1~2時間で夜明けが来るんじゃないかという頃入浴し、そのまま次の日の昼過ぎまでダウンし、食欲なくその日を過ごした。
久々にやんちゃした。
が何度、「もうこんなお酒の飲み方をしない」と誓うがたまに破ってしまう自分が恨めしい。