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水無月 2015

2021/08/31




6月になった。

4月と5月はとてもとても長かった。






新年度からあれこれ状況が変わり、
それらがうまくいかないまま牽引する役割は必然的に回ってきて、
なんだか不協和音ばかりで、
最近はずっと
「行きたくねぇ~っ!」
と叫びながら出勤してる。


「軌道に乗るまでは」
と休みも最低限で、
あれこれ動いて楽しいこともたくさんやったはずなのに、
心はどんどん枯れていった。


ブログもInstagramも止まって、
ときにはTwitterのアプリも削除して、
内にこもったり、
でも不安だったり、寂しくなったりしてまた出てきたり。



そんな中、以前仕事を一緒にしていた大先輩とお会いした。

たまらなくなった私は、ただただ自分の状況を話した。

面白くない話だっただろう。

でもこんなに仕事のことを話した人はいなかった。
職場の様子がわかっているし、
今は一緒に仕事をしていない、という気楽さもあったのかもしれない。

大先輩は静かに私の話を聞いてくれた。

私は泣きそうになった。




それで私の心が潤ったり、
解決策が見つかったわけではない。


でも、一筋の涼風が私の中で吹いた。

少し心が凪いだ。




そして6月を迎えた。

大先輩がくださった和菓子は「紫陽花」。
レモンが使われていてさっぱりとした口当たりのいいお菓子だった。



最近、ひと月の区切りもあまり意識しないで生きてきた。

久しぶりに「ああ、新しい月になったんだな」と感じた。



6月が始まった。