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「大好きっ! 学芸員が愛する作品たち」  広島県立美術館

2022/02/06






やりやがるのう、広島県立美術館さんよう!!

というのが、第一声。




何事か、と思うでしょう?

これは所蔵作品展なんです。
他の美術館では「常設展」で、
たまーに展示内容が変わるものの、
「常設」ですから、
「常に」展示してあるものですから。



最近広島県美はこの所蔵作品の見せ方も、面白いことをしています。
「美術館のこども部屋」もその一つ。



美術館の「中の人」とも言える学芸員さんが、
自分ちの所蔵作品の中から
「自分の大好き!」を短いことばを添えて展示してある、というもの。

また、お部屋の仕切り方もちょっと変えてあって、
雰囲気が変わってどきどきするよ。



熱いことばがいっぱいで、全部読み切れなかったし、
熱すぎて置いていかれたこともありましたが、
「こういう人たちがこの美術館にいらっしゃるのか~」と
人間くさい展覧会です。



最近、Twitterなどの「公式アカウント」の中の人の人間くささが、
親しみを与えて人気が出る。
ということがありますが、
なんだか、それに近い感じがしました。



私、「南蛮美術」の大好きっ!のところが好きだったなぁ。
「赴任して初めて南蛮美術を所蔵していることを知った」
とか、もうたまらん!

もっと詳しく読みたかったです。

ブログで連載しないかしら。







作品の何点かは撮影可能です。
ただし、「個人で楽しむため」なので、ブログには載せていませんが。

(あのね。
広島県美さんのTwitterって、よくリツイートされるんだけど、
所蔵作品の写真つきのも入ってるの。
あれ、大丈夫かなぁ、とお節介にも心配してるの、あたし)


その中に、上の写真の馬が!
伊万里柿右衛門様式色絵馬があるんです。

でも、どんなにがんばっても、チラシのようにハンサムに撮れないの!
実物はもっとくわっっっと歯が出ててさー!(笑)

広島県美さんのFacebookで、
チラシにする写真を選んでいる様子も紹介されていましたが、
「これずる~い!!」
と思いました。

撮り方で見え方が随分変わるものね!






何度も見たことのある作品を見る視点を変えてくれる。

これが最近の所蔵作品展の特徴だと思います。

特別展も併せて
「次はどんな視点や気づきを与えてくれるんだろう」
と毎回、わくわくして県美に行っています。






このねぇ、所蔵作品展がねぇ…

なかなか面白さが伝えられないし、
伝わらないのよねぇ…

惜しい!

むむむ、惜しい!!




見る人が少ないぶん、
少し大きめな声で話しても大丈夫そうなので、
一緒に行った人と感想をゆっくり述べ合うこともできるし、
順路がかちっと決まっていない感じなので
ゆるやかにのびやかに気になった作品めざして進んでいけるし、
自由度が高い展覧会なんだよなぁ。

とっても好きなんだ。


あ、私の「大好きっ!」だね。











■追記  2014.1.7.

Twitterでブログ更新のお知らせを流しているのですが、
広島県立美術館のTwitterアカウントからお返事がきました。

所蔵作品展の写真撮影は基本的には「個人で楽しむため」だそうですが、
リツイートされているツイートに作品の写真が含まれているものは
「大目に見る」範疇なんだそうです。

ドキドキがおさまりました。
よかった!

いつもありがとうございます。




ならばもう一声なんとかならないかなぁ。

午年にちなんで「色絵馬撮影大会」!
誰が一番色絵馬を魅力的に撮影できるかな?
とか…

(それくらい、あのフライヤーと外にある垂れ幕の色絵馬の写真にはヤラれました!)