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しとしと6月。
でも「6月の花嫁」。
白いドレスを見るたびにため息をつく。
「私、着ないんだ」
ヴォノは、彼の人生の体験の中で
「もう結婚はしたくない」
と思い、
それを私にも伝えていた。
彼の体験を聞くと、
そう思うのもなるほどだったけれど、
自分がそれに関わるとなると話は別。
彼と私のコンビの中で学んだことのひとつに
リッチなホテルで、きちんとサービスを受ける心地よさ、があった。
ある時、彼がリッチなホテルを取ってくれて、
私はお姫さまのような気分を味あわせてもらったことがある。
高い場所の窓からの夜景も素敵で、
とてもロマンティックな時間だった。
屋内だけどパティオのような構造になっていて、
内側の窓からは、
他の下の階の様子が見えた。
そのなかには、
ウェディング・ドレスのフィッティングの様子もあった。
たくさんのふわふわの白いドレスの中から、
どれにしようかと
頬を紅潮させて選んでいる女性たち。
それを見たとき、
それまでの私のお姫さま気分は冷え切ってしまった。
「私、あのドレスを着ることはないんだ」
そう思うと、悲しくなった。
彼がいろいろ私のためにやってくれればくれるほど、
どんどん悲しくなっていった。
「現実の結婚」がどんなものか知らないし、
もしかしたら向いていないかもしれない。
でも少女の時から夢見ていた
ウェディング・ドレスの夢も見られなくなるのは、
なんだか切なかった。
帰ってから、
ロマンティックな話を聞きたがった女友達に、
そのときのことを愚痴った。
「そんなの、着たらいいんです!」
と彼女は言ってくれたけど、
やっぱりひとりで着るんじゃなくて、
誰かとカップルで着たいな。
そんなことを思ったなぁ、と、
6月の雨と
結婚式場を見るたびに
思い出した。
梅雨はまだまだ続きそう。
June Bride
|2021/09/16 |1しとしと6月。
でも「6月の花嫁」。
白いドレスを見るたびにため息をつく。
「私、着ないんだ」
ヴォノは、彼の人生の体験の中で
「もう結婚はしたくない」
と思い、
それを私にも伝えていた。
彼の体験を聞くと、
そう思うのもなるほどだったけれど、
自分がそれに関わるとなると話は別。
彼と私のコンビの中で学んだことのひとつに
リッチなホテルで、きちんとサービスを受ける心地よさ、があった。
ある時、彼がリッチなホテルを取ってくれて、
私はお姫さまのような気分を味あわせてもらったことがある。
高い場所の窓からの夜景も素敵で、
とてもロマンティックな時間だった。
屋内だけどパティオのような構造になっていて、
内側の窓からは、
他の下の階の様子が見えた。
そのなかには、
ウェディング・ドレスのフィッティングの様子もあった。
たくさんのふわふわの白いドレスの中から、
どれにしようかと
頬を紅潮させて選んでいる女性たち。
それを見たとき、
それまでの私のお姫さま気分は冷え切ってしまった。
「私、あのドレスを着ることはないんだ」
そう思うと、悲しくなった。
彼がいろいろ私のためにやってくれればくれるほど、
どんどん悲しくなっていった。
「現実の結婚」がどんなものか知らないし、
もしかしたら向いていないかもしれない。
でも少女の時から夢見ていた
ウェディング・ドレスの夢も見られなくなるのは、
なんだか切なかった。
帰ってから、
ロマンティックな話を聞きたがった女友達に、
そのときのことを愚痴った。
「そんなの、着たらいいんです!」
と彼女は言ってくれたけど、
やっぱりひとりで着るんじゃなくて、
誰かとカップルで着たいな。
そんなことを思ったなぁ、と、
6月の雨と
結婚式場を見るたびに
思い出した。
梅雨はまだまだ続きそう。
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既婚の私が言うと、なんなんだけどさ、
形じゃなくて、いるかいないかが大事な気がする。
自分のことのように大事にしてくれている人が一人でもいればさ。
写真。
見てるだけで、行きたくなる。
ガイドブック出せるぞ!
どの場所も案内してくれた方の気持ちが、
伝わってきて、うらやましいです。
金曜日、お邪魔します。
にぎやかに騒いでしまい申し訳ない。
会えたら良いなヾ(@⌒ー⌒@)ノ