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チェブラーシカの魅力について考えてみる

2021/10/012








お正月にテレビで
「チェブラーシカ」を見ました。

顔と名前は知っていたけれど、
お話は知らなかったので、
とても楽しみにしていました。



4話分を見ました。

なんだかくらくらして、
そのときにすぐに消化できなくて、
しばらくそのままにしておきました。





まず、独特の「ほの暗いトーン」が印象的でした。

東欧のアニメーションやムーミン谷に共通するような感じの。

ポラロイド・カメラかトイ・カメラで撮った写真のような。

「クリアでヴィヴィッドではっきりくっきり!」という画面ではありませんでした。




そして、お話がわからない。

起承転結を求めてはならないのでしょうが、
ムーミンに出てくる「ちびのミィ」と同じ匂いがしそうな
ちょっと意地悪なおばさんが出てくるんです。

上品な装いで物腰もエレガントなのに、
いやがらせをいっぱいしたり・・

でも、チェブラーシカたちが困ったら、
助けるようなこともするんです。

「で、結局、あなたはなにがしたいの???」と
見ている私は混乱してしまいます。





社会風刺がたっぷりきいているところもあったなぁ・・・。




なんだか、とらえどころのない感じです。






私は、お話がわからなくて、
本当に混乱したのですが、
どうしてチェブラーシカがこんなに人気なのか、
考えてみることにしました。



そこで浮かんできたのは二つのことでした。





◆ 「あんなふうに甘えてみたい」という憧れ


チェブラーシカは、自分からあまり動きません。
「これがしたい!!」
と積極的に行動しないのです。

いつも
「こんなことで困っているの」
と言うと
「じゃあ、こうしたら?」
と答えを教えてもらったり、
「こうしてあげるよ」
とやってもらうことが多いです。


特に印象的だったのが、
お友達のワニのゲーナと旅行に行くのですが、
大荷物を持っているのに汽車から降ろされてしまいます。

ゲーナはその荷物を全部持って、
しまいにはチェブラーシカも担いで
線路づたいにとぼとぼと歩いていくのですが、
あまりの道のりに途中で座り込んでしまいます。

すると、チェブラーシカが元気づけようと声をかけるのですが・・

「荷物は僕が全部持つよ。
だからゲーナは僕を持って」

みたいなことを言うのです。


私は目が点になるのと同時に
「こんなふうには甘えられない・・・」
と妙な敗北感を覚えたのでした。


それ以降、私はチェブラーシカのように甘えられたらどんな感じなんだろう、と思い、
チェブラーシカみたいになりたい!
と思わせる魅力があるのではないか、
と思っているのです。




◆ 庇護欲をかきたてる

そもそも「チェブラーシカ」という名前は
すぐに倒れてしまうので「ばったり倒れ屋さん」という意味らしいのです。

二等身で、
頭がでっかくて、
バランスが悪そうなので
すぐに倒れちゃうのかしら・・?

おまけに「正体不明」という理由から
動物園からも受け入れてもらえなかったんです。

文字が読めなくて
「○月×日に到着」
という電報の意味がわからず、
やってきた人に「読んでもらおうと思って」と待っていたり・・・



ほらほらほら。

ほっとけなくなったでしょう?


もしそばにチェブラーシカがいたら、
気になってしかたなくて、
なにかやってあげよう、って気になるでしょう?


ここもポイントのひとつだと思うんです。









・・・と。
お正月からずっと考えていました。





ホントはなんにも考えちゃいけないのかもしれませんね。


何かを感じる。

その感覚だけでいいのかもしれません。








■ 本日の写真

チェブラーシカの写真はないので、くまモンを。

そうだ!

くまモンにブログのURLを貼ったツイートをRTされた翌日。
このブログの訪問者数が1400を超えていました。

びっくり!!

そんな数字、これまで見たことないモン!!



すごいねぇ!