4時間強に渡る長い会見をアーカイブになっていた動画で、ラジオのように耳で大体聞いた。
全部を一気に動画にまとめているものもあったが、私は1時間くらいずつを4分割したものを選んだ。
視聴の理由は、なぜか気になったからだ。
まとめニュースもあったし、ハイライト、ダイジェストのようなものもあったけれど、なんとなく「全部、聞けるところまで聞いてみよう」と思った。
新しく社長になった東山さんはキレイでスルドい言葉で、回答することが多かった。
なんとなく、だけど「これからはちゃんとする」と言っている子どものように聞こえた。
一見、よさそうな返事だけど、「ちゃんとする」という曖昧で具体性のない便利な言葉だと私は思っている。
また、元社長のやったことへの対応として「真摯に」とかなんとか、耳障りのいい言葉が並んでまるでドラマの一場面を見ているようだった。
短時間でいろいろ決め、引き受けることにしたので余裕がなかったのかもしれない。
精一杯、逃げずに誠意を込めて対応する、ということが言いたかったのかもしれない。
しかし、それが伝わってこない言葉だなぁ、と思って聞いていた。
すでにタレントの卵である少年たちと実際に関わっている井ノ原さんの言葉は、とても現実的であり、具体的で、受け入れやすい言葉が多かった。
少年たちにも、その保護者にも、とても親身になって対応しているのだなぁ、と思えた。
自分がやっていること、考えていることをまとめたり、感情に振り回されることなく、しかし元社長がやったことへの怒りはにじませたり、と、こういうところもすごいなぁ、と思った。
質疑応答の記者とのやり取りを見ていると、旧Twitterを思い出した。
炎上したツイートに対するやりとりと似ている気がした。
揚げ足を取ろうとする意地悪な質問なのか、それとも多くの人が知りたいと思っていることや言葉巧みに隠されたり耳障りのいいものになってしまったことをきっちりと明白にするための質問なのか。
攻撃するのが正義、みたいな人がいて、少しイラついた。
第三者委員会の記者会見も動画で視聴したけれど、なれ合うことなく、権力に忖度することもなく、きっちりとしたものだなぁ、と思った。
それに対する形での今回の会見、ということを考えると、ちょっと残念だった。
ただ、まだ言えないこと。短時間過ぎてなにも決まっていない、方向性も見いだせないこと。そんなものもたくさんあって、歯切れが悪くなることもあっただろうなぁ、と思った。
東山さんのセクハラについては、「あの頃は許されていた部分もあったのかもなぁ」とは思う。
時代が変わっていった、というか。
でもされたほうが覚えている、というのは確かで、「思い出せない。記憶にない」というときの歯切れの悪さは印象を悪くした。
やったほうはちょっとした冗談、ちょっとからかっただけ、かもしれないけれど、やられたほうがよく覚えているものなんだよ。
もうちょっと違う回答もできたんじゃないか、と思う。
弁護士の人はお仕事だし、東山さんや井ノ原さんが今後やりにくくなるような発言をしないように、と回答をぶった切っていることも多かったけど、仕方ないけど、なんだかなぁ。
藤島さんはそつなく、回答に慣れているんだなぁ、という感じ。
個人的には社名変更は今後検討する、というのにがっかり。
一方で「名前を変えてこれまでのことをなかったことにしやすい」こともあるのではないか、とも思ったり。
第三者委員会からの発表を受け、ニュース番組のアナウンサーなどが「報道に関わるひとりとして行動しなかったことを反省し、云々」というのはどれも取って付けたようで受け入れがたかった。
またニュースの扱いにもまだまだ忖度がされていて、報道ってなんだろうなぁ、とも思った。
SMAP解散後、3人が事務所を辞め独立したが、元事務所からすごい圧力がかかっているのをひしひしと感じた。
こういうことが起らないような、事務所であってほしい。
この事務所所属タレントのCM契約打ち切りについては、もやもやしている。
なにがどうとは説明できないけど。でもやっぱり打ち切られることはあり得るなぁ、と思い。だからといって打ち切ったから「うちは関係ありませんよ」ということにはならないと思う。
所属タレントのInstagramへの投稿については、絶句。がっかりだ。
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