編集

なにが真実か見極めろ

 



急にパソコンのディスプレイに次々と現れる警告メッセージのポップアップ。

ええ、なにかにヤラれたようですよ、あたいのかわいいぱちょこんが!名前は「安元22」。安心感を覚えるお名前にした。



そのあとは、このパソコンで人様にネットでつながらないように電源を落とす。

しばらくしてもう一度電源を入れ、同じようなことになり、パニックになった私はがたがたしたけど、とにかくまたパソコンを落として、SNSにそのパニックぶりを言葉にして放出した。

でないと、落ち着かなさそうだったので。ごめんね、私をフォローしていた人たち。


結局、お友達の力を借り、トラブルがあった翌日、2時間もお付き合いさせてとりあえずの対処をした。

今日も異常がないか確認をし、それをお友達に確認してもらい、やっとブログをそろりと書いてみようか、というところまでやってきた。ふぅ。



一応、Zeus23. というマルウェアに攻撃されている、という警告で、セキュリティウェアを利用するようにかなりの圧でお勧めされた。

1台しかパソコンがないのに、「年間10台まで大丈夫でこのお値段!」というサイトが表示された。


あとは普段、Google Chromeを使っているけど、ピン留めしたChromeのアイコンをクリックして立ち上げているのに、中身はBingになっていて「ぎゃ!乗っ取りか」と、「もののけ姫」の「蘇った胡散臭いイノシシの戦士たち」を見るような目でディスプレイを眺めていた。

めちゃめちゃ焦っていて、挙動不審だったけど。



知識がないものについてのトラブルは、不安がかき立てられる。

海外に行ったとき、言葉がわからないのに夕方の交通渋滞に巻き込まれ国際線から国内線に乗り継げず呆然としたパリでのことは、今でも思い出すだけど胃がおかしくなりそうだ。


本当にありがとう、お友達。


個人的なことだけど、困ったときにあまり助けてもらえる状況でなかったし、言い出せないことも多かったし、という子ども時代を過ごしてきたせいか、はたまた「人に頼るのはよくないことだ」と教え込まれたせいか、なかなか「助けて~!」が言えなくて、いろいろカマしてきましたが、今回はきちんと「こわいよう」と言ったし、「助けてください」とお願いできたので、インナーチャイルドちびキリエをぐりぐりなでて褒めている。


こんななので、「あとは自分で勝手にしたら」と急に放り出されるのはとても苦手だ。

よく知らない街の、それも夜にされると、ひどく緊張するし、こわい。



横道に逸れたので、戻ろう。

フィッシングとかなんとか、人の不安感を煽っていろいろさせるのが増えている。

一番怖かったのは、ポップアップに「Zeus23.に攻撃されている」と表示されたけど、それもホントかどうかわからない、と、友達に言われたときだった。

やっとやっつけたと思ったチェーンソーを振り回すジェイソンが実はまだ生きていた、で終わる映画のエンディングのようだった。


なにが真実か、本当にわからないものだ。

疑いすぎてもよくないし、信用しすぎるのもよくない。

すっごくすっごく怖かったし、今回は専門的な知識がある人がいてよかったと思った。


それからふと、学校の勉強のことについて考えちゃった。

学校での勉強って社会に出たらそんなに役に立たない。と言われるけど、ほんとにそうかな。と思う。

知識があるのとないのとでは「なにが真実か」を判断する力が違うような気がするんだ。



8月の終わりにくたびれ果ててしまった。

明日は職場で避難訓練。不審者対策。ナイフ持っていたらどうしよう。火をつけられたらどうしよう。とほんとに不安になる。

ちょっと考えれば危険はあちこちに満ちていて、そんな中で生きている。





■今回の写真

あまりにパニックになり冷静さを欠いたので、ひんやりするものを集めてみた。

「トロピカルフルーツ」でピカチュウが蓋にいるのを食べ終わってしばらくしてから、気がついた。意味がわかった。