編集

なくした自転車の鍵、2週間ぶりに見つかる


 

あれは、6月23日のことじゃった。

金曜日で、翌日は土曜日出勤だったけど友達と飲みの約束があったので、心は元気だった。

仕事が終わり、さて帰ろうとすると自転車の鍵がなかった。

私は職場に残り、30分鍵を探した。

まずはリュックや仕事用ポーチなど、いれものから全部出してみたがなかった。

外回りの掃除もしたのでそこも探したがなかった。

机も見たけどなかった。


仕方なく自転車を職場の建物の中に入れ、徒歩で帰った。



翌日は飲みがあるのでもともと徒歩出勤の予定であり、そうした。

気分はどんより。


結局、金〜日曜日まで自転車は職場にお泊まりした。

月曜日、スペアキーで開錠し、自転車で帰宅した。



それからちょうど2週間後の7月7日。

雨が降っていたが、いつものように外回りの掃除に出かけた。

なんとなく、外回りの掃除の時に落とした気がして、暑くなるにつれ雑草の伸びる勢いは素晴らしく早くなっているので「鍵が見つかるのは秋の終わりか冬かもな。はははは」と乾いた笑いを心の中で浮かべて過ごした2週間でもあった。

掃除が終わり、職場に戻ろうとして振り返り下を見たとき、自転車のキーホルダーが見えた。

土に埋め込まれていて、同化していた。

雨に濡れてどろどろの鍵を拾い上げた。

とっても嬉しかった。


またもや翌日の7月8日は土曜日出勤だった。自転車はスペアキーを使った。

拾った鍵は洗って乾かしていたからだ。


スペアキーにはカラビナをつけた。

前の職場で「カラビナ、好きですね」と言われるくらいあちこちにカラビナをつけているが、大したことはないと思っている。

まぁ、カラビナはなぜか好きなんだけど、切実な理由もある。

ものをなくさないためだ。

バックパックなどには必ずキークリップがついたものを買うようにしているが、そういうものをなくすからだ。

旅行中にレンタル自転車の鍵やコインロッカーの鍵をなくしかけたことがあるし。

カラビナがあれば、ジーンズのベルトループに、バックパックやかばんの持ち手にくっつけてしまえばとりあえず落とさない。

自転車から鍵を抜き、バックパックを背中から下ろしてキークリップにつけるまでに

・靴を脱ぐ。靴箱に入れる。

・サングラスや日焼け止めのアームカバー、帽子などを外す。

・手指の消毒する。

などいくつもの工程がある。

その間に適当にそのあたりに置いたり、ジーンズのポケットに入れたりするのがだめなんだ。


明日からは前の鍵を使おうと思う。スペアキーにつけていたカラビナを使おう。