[ここまでのあらすじ]
先日の人間ドックで検査できなかった一項目のために、キリエは再び朝食を抜くのであった。
さて。「食後6時間以上空けて来院してください」と言われたので、朝食を抜き、朝いちで検査をしてもらおうとたくらんだのですが、そうなるとやはり「お腹がぺこりん」になるわけですよ。
なので「おいしいモーニングを狙うんじゃああああ!」と調べました。
私の中でヒットしたのは「てらにし珈琲店本店」です。確か、国泰寺店には言ったことがあるのですが、本店はありませんでした。
10分もかからず検査を終えた私は、途中道に迷いながらもなんとか到着しました。
まだ朝も早かったのに、めちゃめちゃ快晴で、暑くてまたもや水分摂取を制限していたのでへろへろしながらたどり着きました。
小さなお店で、大切に大切に守られてきたところなんだなぁ、と思いました。
常連さんらしき方も数人いらっしゃって「これは粗相をしないようにせねば」と緊張しました。
おぢさまお二人でやっていらして、途中、若い男性が出たり入ったりされていました。
おつかいだったのか、まかないを食べる時間だったのか、わかりませんが。
ひとりのおぢさまはカウンターの中でコーヒーを淹れたり、モーニングの用意をしたり。
もうひとりのおぢさまはカウンターの外で注文を聞いたり、コーヒーなどを運んだり。
メニューを渡されましたが、私は開く間もなく「モーニングをください!」とお願いしました。いや、ぺこりんだったのですよ。
おぢさまは優しく「初めてですか?」と聞かれました。そうだと答えると、トーストは4つ切りにして一切れずつバターとジャム3種をつけることを提案されたので、それでお願いしました。
他にも苦手や食べられない野菜はあるか、などとても丁寧に聞いてくださいました。
そしてコーヒーはブレンドのホット。ミルクの有無を聞かれたので、ほしいと言うと、最初ちょっとだけブラックで味見ができるように少し多めに入れておきましょうと言われました。
そして運ばれてきたのが、バスケットにペーパーレースナプキンの上に置かれた分厚いトースト!
冒頭の写真をごらんください。
めっちゃふかふか!
おそらく4枚切りの厚さではなかろうかと思われます。
ジャムは、いちご、ブルーベリー、あんず。
サラダは千切りキャベツもりもり。ドレッシングはにんじんとレモン。
カップ&ソーサ―から始まって、グラス、割りばしの袋、おてふきの袋、紙ナプキンにいたるまで「てらにし珈琲店」のロゴやお店のイラストが入っています。
今、こういうものって削られていく対象なんだと思います。コストカットのために。
なのにこんなに贅沢に入っているだなんて。
おぢさまはぱりっとしたしわのないシャツを着ていらっしゃいましたが、そこにも「てらにし珈琲店」の刺繍が入っていて。
そんなところも「ああ、なんて素敵~!」とうっとりしていました。
そしてモーニングを食べながら思いました。
「あたし、旅に出ていないんだな」
私の人生の中で「モーニングを食べる場面」とは「旅行のとき」がほとんどだからです。
切なくなったのと、つかの間の旅人気分になりました。
リュックに帽子にカメラ、といういで立ちに「どこからいらっしゃいましたか」とここでも聞かれました。「広島です」
ちなみに「今日はお休みですか」、「昼から仕事です!」のやりとりもしました。
おぢさまは常に気を配ってくださり、快適に過ごせました。
水分制限をしていたので、お水をごくごくと飲みグラスが半分以上空になるとお水を注いでくれました。
もう席を立とう、とお水を飲み干すとやはりお水を注ごうとされるのでお断りすると「口直しに一口」とわざわざ氷をひとつ入れちょっとお水を注いでくださいました。
ありがとうございます。この時期、冷たいお水はお口がさっぱりします。
後日、お店のサイトを見るとパンも自家製、ミルクも自家製(乳脂肪分をお店のコーヒーに合わせて調整!)、もちろんコーヒーもこだわりと心遣いが満載でした。
「また行こう!」と思いました。
モーニング狙いでもいいし、他の軽食狙いでもいいし、暑い夏の日のお仕事死闘編のあと「アイスコーヒー」でも「アイスオーレ」でも「琥珀の女王」でも!
あとはお友達を誘って行きたいな!
トーストのボリュームにちょっぴり戸惑っていたのですが、もりもり食べて、うまうまコーヒーは味わって(ぐびぐび飲まなかった!お水はごくごく飲んだ!)、サラダもわしわし食べたら、なんというか「なんだか元気もりもり!よーしやるぞ!」となりました。
この日の仕事はややハードでしたが、とても気分よく過ごせました。
とても素敵な時間でした。ありがとうございました。
また伺います!
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