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東京五輪とコロナと違和感と

 


違和感満載の17日間が終わった。

もともと、東京五輪に納得していなかった。

「お・も・て・な・し」で開催決定したとき、私は開催時期を見て驚いた。

最近の日本の7月下旬から8月上旬は「猛暑」であり、ところによっては生命の危機にさらされる暑さだと思っている。

8月下旬になっても残暑は厳しく、9月もずっと暑く、いつまでも暑くて秋がなく、気づいたら冬、というサイクルのような気がする。

東京の暑さもニュースで目にする。
なのに、この時期に過酷なスポーツをするオリンピックを開催するだなんて、正気か?と思った。

そして暑さ対策として頭に装着する妙なデザインの傘(笠、かな)は、「わぁ、カッコいい!私もかぶりたい!!」と思うようなものでもなく。

打ち水と気合とガッツで暑さを乗り切ろう、という東京都の姿勢に「それって竹槍状態じゃん…」と思っていた。

今年、アスリートから東京の暑さへの苦情が出ていたが、「スポーツをするには快適なシーズン」と説明していたのを知って、ますますめまいがした。

熱中症で毎年何人が体調を崩し、亡くなっていると思ってるんだ!



そしてコロナである。

私は中止になるものだと思っていたけど、開催された。
なんだかなし崩し的にそうなっていって、うすら寒かった。


「五輪がコロナ感染者数急増の原因ではない」と政府は言う。

私は「ヘンなの」とずっと違和感を覚えていた。


なんていうかなぁ。

テレビ見ていて、すんごく妙だったんだ。

ニュースや情報番組を見ていて、「コロナが大変です!デルタ株が猛威を振るい、新規感染者数が急増していて止まりません!医療もひっ迫していてゆゆしき状況です!」と政府の人もアナウンサーも言っていてさ。

そんなに大変なんじゃぁ、と緊迫した感じなのに次にはもう、

「今日も日本、メダル獲得です!」と五輪結果をじゃんじゃか流す。

え?さっき、このままじゃ、日本ヤバい。危ない。って言っていなかったっけ?

とつぶやいてしまうくらい、コロナぶっちぎってアスリートの活躍を報道する。

なんだかなぁ。「コロナ、ヤバい!」という感じが一掃されて残らないんだよなぁ。


報道のせいだけじゃないと思う。

だって、政府もそういうメッセージ出しているんだもん。


どこに行っても、かもしれないけれど、私は仕事の上で「説明したのに話を聞かない!」と言う人に対しては「聞くように工夫する、をやっているかい?」と心の中で問うようにしている。

実際に口に出さないのは、出せない状況だからだよ。察しておくれ。

「言ったのに」「話したのに」と言うだけでは、伝わらないことはたくさんある。

伝わるように工夫したり、スキルを使ったりして、それでも聞いてもらえないこともあるけれど、できるだけそういうのをなくそうとする。

政府が「いくら呼びかけても人流が減らない」って言うけど、深刻さを打ち消すようなことも言ってるじゃん。

なんだかなぁ、と思う。



お出かけする人を責めるつもりはないけれど、「我慢したご褒美に」と都道府県境を越える移動はやめてね。

あなたにとってはご褒美かもしれないけど、そうじゃないから。



東京五輪とコロナのことを振り返って、手洗いして外出控えて淡々と過ごしていることがばからしくなることもあったよ。

むなしくなっちゃった。

「日本人の忍耐力」が試されるのは、これからかもしれないね。
そんなの試されたくないけどね!!!



追伸

ところで「閉会式に原爆の日になにもやらなかった代わりのものを盛り込む」って言っていたけど、盛り込まれたのかな。

いろんな視点から、原爆の日のことについて五輪に盛り込まないほうがいい、という意見もあるのは見たけど、会長がそう言ったじゃん。どうなのさ。


そして、フィナーレの「マツケンサンバ」は?
私、まだ待ってるんだからね!



虚しさがひどすぎるので、写真は「ヤギのチョキ!」にした。
かわいいじゃろ?