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経年による変化は持ち物の種類や量を変える

2021/06/20

 


今住んでいるところにやってきて10年以上が経った。

住む人も、住んでいる人の年齢も、ライフスタイルも、必要なものも、ほしいものもうんと変わっていった。


今、我が家では「持ち物の整理」の時期に入ったようだ。

10年前といえば、私はスペイン巡礼を終え、一旦出た実家に戻り、実家ごと引越し、それまでの人生の大半を過ごしてきた家より狭いマンションに家族と住んでいた。

スペイン巡礼に出かける前にたくさんのものを手放した。
ひとり暮らしをしてわかったことは
「自分ひとりでどうにもならないものは所有しない」
ことだった。

これは獸木野生先生(連載が始まった頃は「伸たまき」というお名前だった)のコミックス「パーム」のシリーズに出てくる、アンジェラという強烈スパイシーな女の子が言っていたこと。

私は彼女のことばとスタイルに共感し、自分ひとりでは動かせないような家具などを持たないようにした。
ソファ生活に憧れていても、だ。


スペイン巡礼から帰ってくると「所有することの重み」と「所有することの喜び」を知る。

そして、実家の引っ越しの手伝いをし、収集癖のある父の膨大なものの処分にうんざりし、へとへとになるまでエネルギーを費やした。

そのあと、今住んでいる家に引っ越してきて、冒頭に戻る。
経年による変化は持ち物の種類や量を変える。

今、私は処分する手伝いをすればいいのだけれど、相談されたりながながと話を聞かされたりして、正直うんざりしている。

それから、その荷物の中に自分がお気に入りのものがあるかどうかの確認をしたいものが出てきた。
現在、私の部屋は引っ越し準備の部屋のように段ボール箱が散らかっている。
狭い。
日々の片づけもままならなくなっていて、ちょっとしたカオスだ。
まだお布団が敷けるスペースはあるし、PCにも向かえるし、ノートを書く場所もあるのでそうひどくはないと思う。
暑くなる前になんとかしたい、というくらいには見た目が暑い。

しいたけ占いの射手座にやたらと「射手座がクレイジーに爆発する時がやってきた!これまでを一新する!新しい居場所を作っていく!」みたいなことが書かれている。

片づけをしながら
「これかーっ!これなのかーーーーっっっ!!!」
と叫んでいる。


今の自分にぴったりのものを取捨選択できますように。
自分の持つあらゆるものについて、そう願う。

私の新しい時代がやってきてるから。