金曜ロードショーで「E.T.」を見た。
この映画はすっごく好きで、劇場で2~3回見た気がする。
意味がわからなかったところもたっくさんあったけど、ラストシーンの切なさとか、「オトナはわかってくれない」と思っていたあの頃だったから刺さった部分とか、そういうのがてんこ盛りの映画だった。
「私もいい大人になったのでもうちょっと理解できるかも」と思いながら、見始めた。
しかしやっぱり、突然おうちに侵入してくる謎のオトナたちの正体はよくわからないままだった。
(NASA関係の組織の人たちだよね?宇宙や宇宙人について調べている人たちだよね?合ってる?)
パソコンもスマホもない時代なんだけど。
古いドラマを見ていたら「あー、まだケータイすらないんだぁ!」というすれ違いものもたくさんあって、イライラしちゃうんだけど。
そういうのも感じずに、どっぷりと世界に浸っていた。
ツッコミどころは幾つかありますよ。
今と比べると特撮技術の未熟な部分とか。
E.T.を前カゴに積んで自転車で爆走するエリオットが突然ガタイがよくなる、とか(少年たちみんな、別の人がやってると思う。だから顔を隠したんだなぁ、って思った。つまんないオトナになってたよ、あたい!)。
宇宙服みたいなの着てるけど、地球は重力があるから重くないの?そんなに軽快に動けていいの?とか。
盗聴や不法侵入って、大丈夫なのかなぁ、とか。
いろいろ、ね。
それでもさー。
地球に取り残されたE.T.を必死に助けようとするエリオット兄弟たちとかさー。
迎えに来たら当然やってくるエリオットとE.T.のお別れとかさー。
もう、ぐしゅぐしゅに泣いちゃう!
宇宙船に乗る前にE.T.はエリオットに言うんだ。
"Come."
「おいで」とか「(一緒に)行こう」とかそういう意味だと思うんだよ。
あたいの拙い英語力で理解するに。
エリオットはE.T.に答えるんだよ。
"Stay."
字幕では「僕はここにいるよ」となってたんだけど、私は「ここにいてよ」と、勝手に理解したんだよぉぉぉぉ。
もっと簡単に行き来できればいいのに、地球上でもままならないのに、もっと言えば、日本国内だって、もっともっと言えば県内だって簡単に行き来できないからさー。
「あー、もう二度と『次』がないお別れなんだなぁ」と思いながら、エリオットとE.T.のハグを泣きながら見てた。
見ながら「あたいも『次がないお別れ』を繰り返してここまで来ちゃったなぁ」と思い出していて、涙に拍車がかかった。
でも、E.T.が地球にいても幸せになれるかどうかはわからないし、怪我や病気をしたときに地球にある技術でどうにかなるかわからない。
エリオットがE.T.の世界に行っても同じだと思う。
それぞれがそれぞれに幸せでいられる場所で精一杯生きていくんだよなぁ、なんて思って、また泣いてた。
作中にも出てくるハロウィンのある10月の、満月の夜にこの作品が見られるだなんて、素敵だなぁ、と思いながらも見てた。
まるで夏の冒険の続きのような時間だった。
■余談
数年前、E.T.がエリオットに会いに来たショートムービーが公開された。
ちょっぴり「蛇足だなぁ」とは思ったけど、オリジナル作品へのオマージュがいっぱいの作品は懐かしかった。
でも「また会えた」んだよぉぉぉぉ!泣く!
E.T.の動きが滑らかでさー。
あの時代にE.T.を動かす技術があそこまでできてたのかぁ、と改めてオリジナル作品のクオリティの高さに脱帽。
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