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街のすみっこで座り込む

2021/06/05

どっかんどっかん腹を立てながら、本来ならば休みの日に出勤して仕事した。

もちろん休みの変更はしたけれど、それについてもひと悶着ふた悶着あった。

へろへろになりながらも、おつかいのために帰りに街に出た。
休憩なしのノンストップ。
どこかでなにか飲んで座り込みたい。

自転車を地下駐輪場に止める。
スタバは事情があって持ち帰りのみ。
飲みたい飲み物のお店は近くにない。
デパートの物産展は長蛇の列。
肝心のおつかいのものは売り切れ。
地下のソフトクリームの椅子も満席。

お腹も空いてきた。
食べたかどうかわからないおむすび一個。



私は小さな広場の階段に座り込む。
ただそれだけ。
ちょっとだけ座り込む。
日が翳り、風も冷たくなってきた。

せっかく手帳も持ってきていたのに。カメラも担いできていたのに。


こういうの、どこかで体験したことあるなぁ、と思い出していた。
わかった、旅先だ。

私のひとり旅はとにかく歩く。
そして結構、ランチやカフェで入りたいところが見つからない。
そして途方に暮れて、どこかにひっそり座り込む。

そうかぁ、旅かぁ。

そんなことを思いながら、スマホをいじり、SNSをチェックしていたら、ちょっとだけ落ち着いた。
とにかく帰ろう。



ほんの5分のことだけど、また地下の駐輪場で自転車を取って、おうちまで帰るゲンキをためた。