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クラッカーにクリームチーズ

2021/06/05

大学生の頃、ひとり暮らしの友達のところに数人の友達が集まって、買い出しをし夜通し食べ飲みしゃべる、ということを何回かした。

そのとき、私がとっても好きになったのは「クリームチーズを塗った(盛った?)クラッカー」だった。

家庭では出ない食べ物だったので、家に帰ると食べられなくてしょんぼりした。
だから「ひとり暮らしをしたら食べるんだ!」と息巻いていた。


実際にひとり暮らしをしてみるとクラッカーもチーズも結構高いので、かつて自分が思い描いていたように頻繁に、そしておしゃれに盛り付けて食べることはなかった。


理想と現実がかけ離れていることは多いけど、「こうだったらいいなぁ」と妄想して、それに少しでも近づけると嬉しくなることを忘れていたなぁ、とふと思い出していた、夜道の自転車帰り道。