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人気のない美術館が好き

2021/06/05


こんなことを言ったら関係者に叱られそうですが、人気のない美術館が好き。


作品がゆっくり見られる。
自分のペースで見られる。

というのがいいですね。

私は、一定のリズムではなく、早くなったり遅くなったり、強くなったり弱くなったりするリズムで展示品を見ているんだなぁ、と思う。
同行者がいれば一応その人にも合わせるけど。


そしてなにより、不要なおしゃべりを聞かなくていい、というのがいい!

声高に作品を解説したり、作品をなじったり、作品を見ながら下世話な話をしたり。

3人でぺちゃくちゃしないでよ。
そんなに嫌いなら外で待っててよ。
その解説いらないから。

あとテレビ撮影もすんごい腹が立つ。
時間外にしてよね!




私が美術館や博物館で展示品と向き合っているときには、何かしら頭に流れている。
解説文を吹っ飛ばして、とにかく五感で作品を感じる。
感じたものを内側で言語化することもあるし、そのまま曖昧にすることもある。
とにかく刺激を受けている。
というより、シャワーのように全身で浴びているのだ。

だからそれが中断されるとすんごく腹が立っちゃうのよね!



そんなことをしながら見ているので、結構へとへとになっちゃう。
だから適当に休憩スペースがある美術館博物館は好き。




美術館の収益がなかなか上がらないと聞く。
資金がないと魅力的な特別展も組めないし、悪循環。
だから様々な工夫もしてるし、マスコミの取材も受けるだろう。


だから、私は人気が少ない時間帯を狙って行く。
なかなか快適。
特に夜なんて、昼間にはない雰囲気だし、わくわくぞくぞくしちゃう。

展示の最後のほうになると「なに食べて帰ろうかなぁ」と気もそぞろになるけどね!