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キルフェボンでハッピーバースデー #kytb1711

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過去に2回、キルフェボンでケーキを食べられそうな機会があった。
しかし、2回とも博多の「かろのうろん」(うどん屋さん)にそれを阻まれた。
女子力より出汁力に弱いあたい。



長年の憧れ千疋屋デビューを果たした私は、調子に乗って「東京ならキルフェボンもあるなぁ」なんてつぶやいた。





キルフェボンの宝石のようなケーキはTwitterで何度も写真が流れてきていて、きらきらしていた。
広島にはないので、食べられないだろうなぁ、と思っていた。



そのとき一緒にいた人は、なんだか、自分の言いたいことがそのまんまごっそりと伝わるような人だった。
ちょっぴりわがままを言いたくなった。
きっと、大袈裟すぎず、そして私の内側の奥底の微妙なものもそっと感じながら受け止めてくれそうな気がして、私にしては思い切って(意も決して)言ってみた。

「一緒にケーキが食べたいです。
今月、誕生日だから」

言いながら泣きそうになっていた。

その人にはここ15年くらいの「キリエの昔話」をお話したので、おそらく私の言いたいなにかは伝わったような気がした。

「そうだそうだ!ケーキだ!」と言い、そこでぽろりとキルフェボンのケーキのこともつぶやいた。




お昼ご飯を食べたばかりだというのに(それも欲張り天丼的な)、待ち時間と私の帰りの時間を考えるとそのタイミングしかなかった。

さっきまで15分待ちだったのに、15分後に訪れたら30分待ちになっていた。
博多のキルフェボンも「今なら待ち時間がありません!」とお店の人が言っていたので大変人気なんだろう。

30分待つことなく、地下のお店に入る。


店内はクリスマスのテーブルクロスで飾られていた。



メニュー表はフルカラーで、「このままこれを持って帰りたい。この写真使ってブログ書きたい!」という、とても魅力的なものだった。
絵葉書でもいいなぁ。
こんな美しいケーキの絵葉書、素敵すぎてうっとりしちゃうよ!


ベリーが好きなので3種類のベリーのタルトにした。
紅茶もポットでたっぷり来た。




「早いけど、お誕生日おめでとう」

そう言われて、また泣きそうになった。
人がいなかったらわんわん泣いていたかもしれない。


どうして私が誰かと誕生日ケーキを食べることを切望していたのか。
この15年くらいの自分のことを振り返ると、切なくって切なくってとにかく泣きたかった。


最近、この15年くらいの私、と対峙する作業をするはめになった。
きついからやりたくなかったのに、どうやってもやらざるを得ない状況になり、取り掛かった。
毎晩、泣きながら作業した。
この作業はこれまでにも何度もやってきたけど、なんとなく「総仕上げ」のような、次に行くための区切りをつけるためのような、そんな感じを受けている。
当たってるかどうかわからないけど。



そんなこんなで、今日まで無事に生き延びてきた。
たくさんのありがとうを私の周りの人たちに。


楽しい日々でありますよう。






■出汁力のかろのうろん




かろのうろんは撮影禁止なのでイラストでご紹介します [博多]

画像を失っているので、イラストがないんだけど…