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葉書の頻度

2021/06/05


電話やメールに押されて、すっかり「手紙を出す」ことが少なくなった。
今では巡礼の師匠と葉書をやり取りをするくらいで、それも週1回なのに、私はサボり気味だ。
あとは、たまに舞い込んでくる葉書にお返事を出すくらい。



1度、「手持ちの葉書を全部使い切るまでは新たに葉書を買わない!」としていたけど、結構少なくなり、葉書購入を再開した。
しかし、それもだぶついてくるようになった。

買うのは大概、美術館。
見終わった後のグッズコーナーやショップで。

「あれれ?もっと自由に葉書を買っていたような気がするけど」とふと思った。
外国の「おっ!」という写真の絵葉書を買うのが好きだったのに、しなくなったなぁ。

そして冒頭に戻り、私だけでなく、全体的に封書はもとより葉書さえ出さなくなったことを感じる。



10年前にスイスにちょっとだけいたときには、もっと気軽に買って、3~4cmの分厚さになったのを持って帰った。
もともと観光の国なので、綺麗な風景やユーモラスなマーモット、観光地の絵葉書は豊富だけど、大きな観光地ではない小さな町の文房具店でも絵葉書はたくさんあって、吟味しながら選んでいた。

スイスではカードの習慣があった。
相手の素敵な日々や時間、幸せなどを祈るようなメッセージが印刷されたカードが、部屋のあちこちに飾られていた。
どれも洒落ていて、立てているだけだったけど、素敵だった。

私がお世話になっとおうちもそうだったし、その人もことあるごとに「よし、カードを送ろう。どのカードがいい?キリエリィ(lyをつけるのが愛称になるらしい)が選んでくれるかい?」と言われ、せっせと選んだ記憶がある。

彼らは電話やメールと同じくらいの頻度でカードも出していた。


人によると思うし、今では変わっているかもしれないけれど、きっと私よりもカードのやり取りを楽しんでいそうだ。



日本はカードより絵葉書のほうが文化が長そうだけど、このまんまじゃ廃れちゃうなぁ。

だからといって、筆まめにも戻れず。

思う存分、素敵な写真やデザインの絵葉書を選んで出したいなぁ。

師匠への返事はもとより、ちらり葉書をくれるあの人にこちらからも書いてみようかしら。