(注・この写真は久久能智ではありません)
去年の秋、遠方から友が来た。
そのときに宮島の聖木が見たい、と言われたが、全然場所がわからずにそのまま案内ができずに終わってしまった。
それから自分でも少し行き方を調べていたが、決定的なものは見つからなかった。
そのことを思い出したのは、今秋の紅葉狩りとして宮島を訪れ、うぐいす歩道を通り、紅葉谷公園にたどり着く直前だった。
今年の紅葉はずばり、あまりきれいではなかった。
暑さかなにかで葉っぱはちりぢりに水分を失くして縮れていた。
普段見ているサクラの紅葉も今一つだったので予想通りだったし、今年のピークを過ぎて宮島に行ったこともあったのだけど、こんなにかりかりの葉をつけたモミジを見たのは初めてかも。
久久能智があるのはどうやら紅葉谷から弥山に上がる登山口の近くらしいのだけれど、わからない。
紅葉谷公園でスマホで調べてみたけれど、やっぱり具体的な場所が示されているものは見つからなかった。
それでも去年の記憶を頼りに、ひとまず登山口まで行ってみる。
去年、聖木の代わりにぴかぴかに光る赤いキノコを見つけた場所まで行くがやっぱりわからない。
去年はひどい雨が降っていた。
昼間なのに薄暗く、山の中の登山口は足元がぐちゃぐちゃで木はうっそうとしていて、身動きが取れなかった。
そのときに、「もしかしたら川の向こうかもしれない」と思ったが、滑りやすい足場と水量が増量して激しく流れる中、渡れずに諦めた。
今年はいい天気だった。
陽射しが眩しすぎて、目が痛くなるほど。
水量も多くなかったので、カメラをがつんがつん岩にぶつけながら川の向こう側にも行ってみた。
久久能智とはカヤの木らしい。
川の向こう側には、ネットで見た久久能智に似たカヤの木らしきものが何本かあった。
しかし、土地は開けていないし、立て看板もない。
足元は普通のスニーカーだし、装備も生温い。
地図もない。
こんな状態であまり深追いする気持ちにはなれなかった。
標高は低いものの、弥山登山でトラブルが多発しているのか、桟橋では登山に対する注意喚起のプリントが置いてあった。
私はカヤの木の写真を数枚撮っただけで、終わった。
本当にどこにあるのだろう。
場所を知る人に案内されないとたどり着けないのだろうか。
もしご存知の方がいらっしゃったら、どうか行き方を教えてほしい。
またその友人と宮島を訪れたとき、案内できるようにしておきたい。
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