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夏先、キラキラしたものがほしくなった。
大概、夏の予感に浮かれてくるとキラキラしたものがほしくなる。
最近は夏ノートに貼るキラキラシールがほしかったが、好みのものがないので買っていない。
髪が長かったときは、キラキラがついた髪ゴムを買ったこともあった。
今回、ほしくなったのはペンダントだった。
小さく、キラリとしたものがついたちょっぴり華奢なもの。
それも、これまで私が買ってきたようなおもちゃのようなものではなく、「ちゃんとしたもの」。
しかし、恥ずかしながらそんなお買い物をしたことがなかった。
なんだか、「もっとオトナの収入がきっちりある人」がそういうものを買うのだと思っていた。
なので、私には不釣り合いで、分不相応だと思っていた。
こんなことを友達に言ったら、「そんなことないよ」と一緒にデパートに見に行った。
「まずは見るだけ」とおまじないのようにつぶやき、気になるデザインをチェックしていった。
一応、予算を立て、それもにらみつつ、キラキラしたものを見、そしてショップのキラキラした女性に圧倒された。
一番惹かれたのが、キラキラというより「ギラギラ」とすごく輝いていたスワロフスキーだった。
宝石ではないのだけれど、しっかりした自己主張。
それは砂漠で身につけていても、遠くまできらめいて私がここにいることがわかるような、そんな印象だった。
このあと、私は2度、違うスワロフスキーのショップに行った。
ショップによっても雰囲気が違うので、面白かった。
2度目に行ったショップでは、私が気にはなるが予算が随分オーバーするものが全部そろっていた。
それまでのショップは、声もかけてもらえなかったり(これは私が「ち、近寄るんぢゃねぇ…!」とデューク東郷並みのオーラを出していたせい)、気になるものが欠品していたりした。
気になるものの実物がトレイに並べられる。
試着も勧められる。
同じデザインで色違いのゴールドとシルバー。
シルバーのみ。
この3本。
シルバーのみが、好みのデザインだったが、チェーンがあまり好きではなかった。
3本とも試着した。
なんだか、重い。
どきどき。
緊張する。
そして、面白いようにゴールドだけがしっくりくる。
ショップの人に「しっくりくる色」のことを話すと「ゴールドでもシルバーでもお客様のお好みでつけられますよ。こだわらなくてもいいのでは?」と言われた。
しかし、本当にゴールドだけがしっくりくる。
3本つけ終わって、もう1度ゴールドを身につける。
やっぱり、これだ。
私はちょっと背伸びして、予算オーバーのペンダントを買うことにした。
私はそのまま身につけたままにさせてもらった。
このお買い物のあと、他にも街で用があったのであちこち行った。
なんだか浮かれていた。
このちょっぴりずっしりする重さが、なんだか私のネームタグみたいだった。
ちょっと束縛されるような、ちょっと「きちんと帰るから」という約束の証のような、そんな感じだった。
ふらりふらりしているが、帰る場所にはきちんと帰るよ、私。
SWAROVSKI
|2017/09/30夏先、キラキラしたものがほしくなった。
大概、夏の予感に浮かれてくるとキラキラしたものがほしくなる。
最近は夏ノートに貼るキラキラシールがほしかったが、好みのものがないので買っていない。
髪が長かったときは、キラキラがついた髪ゴムを買ったこともあった。
今回、ほしくなったのはペンダントだった。
小さく、キラリとしたものがついたちょっぴり華奢なもの。
それも、これまで私が買ってきたようなおもちゃのようなものではなく、「ちゃんとしたもの」。
しかし、恥ずかしながらそんなお買い物をしたことがなかった。
なんだか、「もっとオトナの収入がきっちりある人」がそういうものを買うのだと思っていた。
なので、私には不釣り合いで、分不相応だと思っていた。
こんなことを友達に言ったら、「そんなことないよ」と一緒にデパートに見に行った。
「まずは見るだけ」とおまじないのようにつぶやき、気になるデザインをチェックしていった。
一応、予算を立て、それもにらみつつ、キラキラしたものを見、そしてショップのキラキラした女性に圧倒された。
一番惹かれたのが、キラキラというより「ギラギラ」とすごく輝いていたスワロフスキーだった。
宝石ではないのだけれど、しっかりした自己主張。
それは砂漠で身につけていても、遠くまできらめいて私がここにいることがわかるような、そんな印象だった。
このあと、私は2度、違うスワロフスキーのショップに行った。
ショップによっても雰囲気が違うので、面白かった。
2度目に行ったショップでは、私が気にはなるが予算が随分オーバーするものが全部そろっていた。
それまでのショップは、声もかけてもらえなかったり(これは私が「ち、近寄るんぢゃねぇ…!」とデューク東郷並みのオーラを出していたせい)、気になるものが欠品していたりした。
気になるものの実物がトレイに並べられる。
試着も勧められる。
同じデザインで色違いのゴールドとシルバー。
シルバーのみ。
この3本。
シルバーのみが、好みのデザインだったが、チェーンがあまり好きではなかった。
3本とも試着した。
なんだか、重い。
どきどき。
緊張する。
そして、面白いようにゴールドだけがしっくりくる。
ショップの人に「しっくりくる色」のことを話すと「ゴールドでもシルバーでもお客様のお好みでつけられますよ。こだわらなくてもいいのでは?」と言われた。
しかし、本当にゴールドだけがしっくりくる。
3本つけ終わって、もう1度ゴールドを身につける。
やっぱり、これだ。
私はちょっと背伸びして、予算オーバーのペンダントを買うことにした。
私はそのまま身につけたままにさせてもらった。
このお買い物のあと、他にも街で用があったのであちこち行った。
なんだか浮かれていた。
このちょっぴりずっしりする重さが、なんだか私のネームタグみたいだった。
ちょっと束縛されるような、ちょっと「きちんと帰るから」という約束の証のような、そんな感じだった。
ふらりふらりしているが、帰る場所にはきちんと帰るよ、私。
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