覚えているのは、アニメの「ムーミン」に出てくるスナフキンが、くるくる巻いたテントを固定したリュックを担いでいるのを見たとき、やたらと興奮したこと。
そのあとは遠足のときに担ぐぐらいだったけど、小学生高学年くらいに親の使わないリュックをもらって担ぎ始めたときから、自分の中で何かが変わっていった。
それから、おねいさんの持つキラキラかばんに憧れながらも持つことはなく、今でもリュックを背負い、ジーンズで出勤しているので、ご近所さんから「遊びにいっている」と思われている節がある。
このリュック好きはどこから来たのだろう?
と不思議に思っていたがなんのことはない。
母方の祖父とその息子たち(私の叔父たち)は黄土色の布のリュックを結構長い間愛用していた。
父も同じくで、なんと若い頃は山登りとスキー、そして旅行が趣味だったらしい。
なんだ、思いっきり血を引いているじゃないか。
きらきらかばんを持とうとたくらんだこともあったけど、どうもスナフキンのリュックを見た時のような興奮がなく、うやむやになっている。
先日、アウトドアショップに行ってずらりと並んだり、壁にひっかけられているリュックを見たとき、めちゃくちゃ興奮した。
このとき、「ああ、私ってリュックが好きなんだ~」と再確認し、なにかを諦めた。
キラキラ女子への道、だと思う。
私はややなで肩で、身体のバランスが悪く(2年前、咳が止まらずゼィゼィしながら病院に行きレントゲンを撮られ、その写真を見ながら「あんた、背骨が曲がってるね、ほら」と言われた。本当に寝ることもできないくらいしんどかったので、「そんなこと、今どうだっていい!!」とめっちゃ腹が立ってじじぃ先生をひっぱたきそうになったけど、本当に背骨が曲がっていてショックだった。ちなみに咳の原因は百日咳)、体幹もしっかりしていないので、どちらか片方だけに重さがかかるかばんは肩や腰が痛くなって嫌いなのである。
かばんのひももずり落ちてくるしさ。
こんな私にとって、ひももずれず、身体の左右に割と均等に負荷がかかるリュックはとても相性がいい。
スペイン巡礼のとき、でっかいザックを背負って、すんごく大変だったけど(荷物を減らせ!)、それでも「でっかいザックを背負っているオレ」に相当酔った。
大満足。
冒険者と旅人の気分満喫。
以来、旅行はザック。
スカートはいてパンプスもはいて、おねいさんバッグ、あるいはキャリーケースの旅はできないことがわかった。
そんな華奢な靴を履いて山は登れないし、砂浜も歩けないし、サンゴ礁のごつごつした岬にも行けない。
私の修行が足りないだけかもしれないけど、私のスタイルではない。
以前おつきあいした人が面白い形のリュックを持っていた。
そのメーカーは不死鳥の化石がブランドマークで、私はそのメーカーのザックを背負ってスペイン巡礼に行ったから、彼がそれを持っていたのを見つけたときにも大興奮した。
背負ってみると、
「自分よりキリエちゃんのほうがよく似合う」
としばらく貸してくれた。
人のものなのに、がんがん使っていた。
まぁ、お借りしていたので返却したけれど、やっぱり自分でも持ちたくなって機会があって出会ったときに買った。
最近よく使っているのは、and wanderの20Lのデイパック。
底にベルトがついていて、細長いものが固定できるようになっている。
短くしたトレッキング・ポールやヨガマット、寝袋なんてどうでしょう?と、商品紹介で見かけたけれど、私は上着やバゲットを固定するのがお気に入り。
東京でも美術館でも、暑くなって上着を脱いだけれど、それを手に持つのが嫌で嫌で。
わー、どうしようかなぁ、と思っていたところで、底のベルトのことを思い出し、固定。
あー、手が空くっていいなぁ。
自由だ!
肩には荷物があるけどさ。
カメラ、水筒、ノートブック、モバイルバッテリーなどなかなかずっしりくるものを担いでいるので、腰のハーネスも固定して、ストラップの調整をしながら歩くのもなんだか好き。
この微調整がうまくいくと
「お、今日はイケてんじゃないの、あたし?!」
と嬉しくなる。
ちなみに好きなのはタウンユースのかわいかったり、カッコよかったりするものじゃなく、ガチの登山で使うようなもの。
なんだかよくわからないループやひっかけるところがあって、そこにカラビナがじゃらりとついていたらサイコー!
肩ひもが左右に開かないように胸元で留めるベルトのプラステックの留め具が、いざというときの笛になっていたり、
できるだけ荷物が身体に沿うようにするためにゴムでぎゅっとへちゃがせるようになっていたりするのを見ると、大興奮して、商品だったり人のだったりしても、
「これ持ってどこに行こうかしら?」
と妄想が始まってしまう。
ただ、ガチ登山ものはやっぱり街で使うには不便なこともあって、適度なポッケがないからお財布やスマホなどさっと取り出して使うものの収納に困ることがある。
これ、まだスマートにできない。
工夫が必要ね。
はぁ、リュック背負ってどこかに行きたくなってきた。
■今ほしい40Lのリュック
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and wanderは好きで、すでに20Lと30Lは持っている。
■先日テレビで見て本物が見てみたいリュック
KLATTERMUSEN (クレッタルムーセン)『GUNGNER 2.0 40』(Ebony)【正規取扱店】 (ONE SIZE, Ebony)
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これのcitronelleという、柑橘系の黄色とも緑とも言えない色のが見たい。
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