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もうすぐさよなら、サロンシネマ

2021/06/19



「美しい絵の崩壊」を見たのは、鷹野橋のサロンシネマでした。


私が知る限り、
広島初の流行に流されず、名作をかける映画館だと思います。

確か元々がポルノ映画館だったと思うので、
入りづらかったり、
鷹野橋が生活圏内から遠かったので、
あまりしげしげと行くことはありませんでした。



 老朽化に伴い、サロンシネマはこの8月末で閉館します。

そのため、名作がぞくぞくとかかっています。

DVDの普及やネットで映画を簡単に見られるようになりましたが、
やっぱり映画館で見るほうが集中できるし、
あの雰囲気が好きです。

私の中の感覚で言うと「美術館」と同じ。



久しぶりに入った劇場の天井には
ミケランジェロのフレスコ画よりはずいぶんかわいらしいですが、
エンジェルがたくさん描かれ、
照明が落とされるとプラネタリウムのように小さな点々の光が灯ります。

そうして映画が始まるのです。




そんなことはすっかり忘れていました。




シネコンで映画を見るときには、
予告編やCMの長さにうんざりします。


今回見た
「ジゴロ・イン・ニューヨーク」と
「おとなの恋には嘘がある」も
見たくなっちゃったなぁ。






上の写真のチケットに「入場順」と書かれているのが見えますか?
小さな映画館なのでチケットの番号順に呼ばれて入場します。
大きいところではできないことだなぁ、と思いました。

こういうの、好き。




閉館が惜しまれ、
最終日の8月31日は「閉館式」をします。




ただ悲しむだけで終わらないよ!




広島の中心部では映画館がなくなりました。

郊外にできた大型シネコンに流れていったのか、
映画業界が不振なのか、わかりませんが、
街にあった映画館が次々に閉館しました。


サロンシネマのオーナーさん、とお呼びしたらいいのかしら?
まぁ、その方は、閉館した映画館を手入れして、
名作のかかる素敵な映画館にして、
私たちに素敵な時間を提供してくれます。

例えばデパートの中にある「八丁座」は、
雰囲気が粋だし、
映画を見ながら食べられる軽食も販売しています。
アルコールもOK!

オトナな雰囲気です。




サロンシネマは閉館しますが、
東急ハンズの上にあった映画館にまた息を吹き込むそうですよ。



楽しみ!