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わたしを愛したのは、親友の息子だった。 映画「美しい絵の崩壊」

2021/06/19



やっと映画を見にいくことができました。


ちょっと気になっていた映画「美しい絵の崩壊」。
原題は"Two Mothers"
邦題をこれにしたのはなかなかだと私は思います。



姉妹のように少女の時から親友だったロズとリルは
それぞれが男の子を生み、
オーストラリアの美しい海のそばの少し離れたお隣さん同士で住んでいました。

ロズとリルは夫を亡くしたり離婚したり、
二人の男の子も親友となり、
美しい男性へと育っていき、
そして、それぞれが相手の息子と一線を越えてしまったところから、
なにかが大きく変わっていくのです。


要するに、「友達の息子とできちゃった!」×2という、
ドロドロした内容のはずなのに、
映像はどこまでも美しくて、綺麗でした。



あまり書くとネタばれになるので、物語についてはこれで終わり。






私がこの映画に関心を持ったのは、
多分、
私が少し年の離れた年下の人とつき合ったことがあるからだと思う。

それ以上に年の離れた年上の人とつき合ったこともあるけれど。



年下の人とつき合っていると、楽しいこともたくさんあるけれど、
不安な思いもたくさんした。

映画でも言っている。
「いつか飽きられる」

そう、若い、同い年くらいの女性に魅かれていき、
自分は捨てられるんじゃないか、とすごく思っていた。


あとは、いつも自分がオトナでおねいさんの役割をしなくてはならなかったのがつらかった。



二人とも幼かった。


これが一番大きいことだと思うけど。




だから主人公たちがどうその不安と対峙するのか、
それが見たかったのだと思う。



あくまでもオトナになって徹底するのか。

それとも弱さでずるずるなるのか。



二人の主人公は揺れる。

二人の気持ちがわかるような気がした。





年上の女性とつき合うのならば、
少しは覚悟をいつもより多めに決めてね。

なんと言われても、不安なんだもの。

そして残酷なことをするのなら、近づかないでね。