エリザ・R・シドモアの写真のことを知ったのは、ローカルラジオ番組でした。
アメリカ人女性のシドモアは明治17年(1884)に初来日し、
写真を撮り、文章を書き、雑誌に寄稿しています。
その中に「不朽の島」"An Island Without Death"として、宮島を取材しています。
私は「ゴードン・スミスのニッポン仰天日記」を少しだけ読んだことがあり、
それがすっごく面白かったので、
明治維新前後の日本が海外の人からどんなに見られていたのか関心があり、
宮島に行く前にこの写真展のことを知ったので、
「よーし、行くんじゃ!」
と意気込んでいました。
シドモアの写真点数はそんなに多くはありませんでしたが、
今でも
「ああ、あそこじゃ!」
となんとなく面影が残る宮島の様子や
素朴で朗らかな人達を見ると、
私まで心穏やかになってきました。
どこかのお嬢さんがお茶菓子を横に休憩している写真が、
なぜか私には一番印象に残りました。
シドモアの原稿の日本語訳も置いてありましたが、
なかなかのボリュームがあったので、
気になりながらも読むことができませんでした。
彼女はどんなことを思い、感じ、何を書いたのでしょう。
私は自分が育った街が区画整理のためなくなってしまい、
見る影もありません。
そのせいか、「思い出すための手掛かり」としての写真、というものに心惹かれます。
■宮島歴史民俗資料館
旧江上家は立派な家で、庭も素敵です。
展示物だけでなく、屋根の梁を見たり、
見学ルートで畳に上がる場所では
ちょっと座り込んでぼんやりお庭を見たりするのも好きです。
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