しりとりをしていた。
ある人が「え」でつまった。
オトナの人がヒントっぽく言った。
「料理をするときにつけるよ」
とジェスチャーも交えて。
「エプロン!」と答えてしまってから「あ」と気がついた。
最後に「ん」がついて負けてしまった。
答えた人はそのままにしていたけど、私はすっごくショックを受けた。
スパイスとしては面白いんだと思う。
自分も「そうきたか」と思った。
その発想はなかった。
しかし、自分が答える人だったら、すんごいショックだったと思う。
実際、自分の中の小さなキリエは
「こいつは信用せんっ!
オトナは信用せんっ!」
と泣き叫んでいた。
いや、私もいいオトナなのでおくびにも出しませんでしたけど。
だって「信用できるオトナ」だと思っていた人が、突然、遊びだからといって騙すとは思っていなかったんだもん。
そんなヒントならいらないやいっ!!!!
面白い、とは思ったけど、私はこういうのはやらないっ!と強く心に誓った。
ちっちゃなことだけど、久しぶりに小さなキリエがびゃあびゃあ泣いてしまった。
納得いかないでいると、オトナは「あれくらい笑ってやり過ごしなさいよ」と呆れたように言う。
あたいは真剣なんだ。
騙された!
裏切られた!
という思いのほうが強い。
あとさ。
笑って過ごしたら、こっちがどれだけショックだったのか、怒ったのか伝わらないじゃん。
「笑ってたから」
「なにも言わなかったから」
いろいろやっていいわけじゃないんだもん!
ピュアすぎる、と言われたこともあるけれど、あたいはこのスタイルでいく。
うるせーんだよ!
おしまい
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