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MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界

2021/06/05

TwitterのTLにもよく流れてきていたし、NHK朝の連続テレビ小説のオープニングでも使わていたので、知っていた。

一度、その関係で昭和の家電三種の神器を使って繰り広げられた作品も見たことがあった。

そんな田中達也さんの作品をこれでもか!というほど、まとめてたっぷり見ることができた。




なにが魅力って、サブタイトルにもなっている「見立ての世界」の発想が素敵。
どれを見ても「そうきたか!」と唸る。
これまで何度かチョコミントアイスを食べたけど、あれが地球になんて一度も見えたことはなかったよ!!!





なんと会場内の作品はすべて、撮影可能。
もうさ、ちっちゃくてさ、そして一つの作品に情報量がこれでもか!!ってくらいぱんぱかぱんに詰められているわけですよ。
それをね、写真に撮ろうとしたらね、もう大変!




田中さんの写真の作品もあるので、それと同じ構図になるのはなんだか癪に障るし(こらこら。こんなところで負けず嫌いを発揮するんじゃありません!)、でもその構図すっごい素敵だし、作品保護のために透明ケースに入っているし(私、単焦点レンズつけてるからズームができないんだよ!)、他にもお客様はいらっしゃるし(やっぱり撮りたくなるよね!すっごく楽しいもん!)、もう撮るときに頭に血が上って「やばい」「まずい」というくらいの興奮状態で撮っていました。




大きい作品は360°、どの角度から見ても楽しく、細かく作られています。
どこを写真に収めようか、すっごく悩むし迷うし、これがまた楽しいし!




写真作品の展示の仕方もとても素敵。
写真内で使われている人形(? フギュア?なんて言ったらいいのかしら)も額の隅っこに飾ってあるものも多くありました。
それも作品内で使われていたものだけではなく、その作品を客観的に見ている自分、みたいな雰囲気になっているものも多く、思わず「くすり」と笑ってしまうものも多いです。





それにタイトルも秀逸!
冒頭のミントアイスの作品は「地球は甘かった」。
かの有名な宇宙飛行士ガガーリンの「地球は青かった」と、ひらがなで一字違い!
他にもシャレが効いていたり、時々皮肉っぽいものもあったり、と見立てだけではない楽しみ方ができます。




これは「広島バージョン」になっていました。
駅は「ひろしま」。
主催のローカルテレビのマスコットキャラクターもいます。
惜しむらくは駅名。
左が「福岡」、右が「山口」になっていますが、西から並べると「ひろしま」「やまぐち」「ふくおか」なのです。





私の中で大爆笑もので、手を叩いて大喜びしたのがこちら。
露出だかなんだかがうまく調節できなかったのですが、これは面白かった!
ダイナミックなチャーハンの波!
大好き!!





これにも唸りましたね。
広島と言えば、お好み焼き、もみじ饅頭、牡蠣、レモン、みたいなところになるのですが、グッズなどになるとどれもなんだかのっぺりしてがっかり。
「もうちょっと捻りを効かせてくれよー!!」と思うことが多いです。

が!
これはいい!
このお好み焼きはいい!!




ずっと見ていられる!思いました。

田中さん、ありがとうございました。



■参考

福屋広島駅前店開店20周年記念 MINIATURE LIFE展 ~田中達也 見立ての世界~

田中達也さん Twitter @tanaka_tatsuya