何をお昼に食べるかは悩ましくもあり、嬉しくもあった。
もう一つ嬉しかったのは、休みの残りの時間に手帳を見ることだった。
スマホがない頃だったので、手帳のマンスリーページにあれこれ書き込むのが楽しかった。
とはいえ、友達も少なく、予定らしい予定もなく。
その頃も「スケジュール部分が真っ黒がよい」とされていたので、白いスケジュールは悲しくなってしまうけれど、それでも眺めるのは好きだった。
今はその昼休みはない。
通勤も自転車なので、手帳はめくれない。
自転車は乗り物の待ち時間もなく好きなところに行けるので快適。
けれど、ふと昼休みに手帳をめくる時間が恋しくなることがある。
あの隙間の時間にちょいちょいとプライベートの手帳を覗くのは、息継ぎの時間のようで好きだった。
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